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第135話 ページ42
そいつが今のアオイの人生転がしてる奴の1人なんだが、キョウトの芸術大学で音楽の教員をやっている1人の音楽の専門家
そいつは作曲で食ってる側の人間で、それから審査員を引き受ける事が仕事になるような「専門知識としての音楽を極めた」相手だ
ある意味俺らと違う音楽のセンスを磨いている類の相手とも言える
で、もしその相手がピアノを弾けたらまた話は違って来るかもしれねぇが、少なくともそいつは「演奏家」には相容れない存在だ
何せ作曲をする側、立場としては演奏家を自分の「道具」にしちまう側の人間だから
男「彼はきっとこの先音楽でやっていけます
この才能を育てないで摘んでいくのは勿体無い」
その男はまた少し支配力のある人間で、厄介な事に音楽の世界でやっているだけあって自分を疑わない類のありがた迷惑な人間だ
そんな人間に捕まっちまってアオイは人生を転がされる
男「ですから、もしご指導しても宜しければ我々の大学で彼をレッスンに引き入れます
それが嫌であれば、我々で奨学金の援助をするので彼をウィーンの音楽学校へ送るのも…」
そんな身勝手な大人達の会話で、アオイは自分の世界を「居場所がない」世界に決めちまう運命になる−−−−
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年10月17日 18時
