キミとお前と、俺の見ている世界3 (ページ20)

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第114話ページ20

上に立つんがリーダーの役目やったら、多分ウチは下から支えるチームの応援者、所謂マネジメントの仕事を担う役割やったって言えよう

ほんでウチでコンサルを天職に思とるんは、多分この経験も多少生きとるからやって自覚はウチでしている

そこを見抜く盧笙が天才って思うんはウチでも譲れん思いやけど、それはまた違う機会の話やしここでは一旦置いておこう

ほんでウチで縁の下から外野に関わらずつっけんどんにマネジメントを入れて、ある意味で部長と違う方向にウチで部活を引っ張っていった

部長はしっかりしとるけど「皆の決めた事」が優先になってまう生き物やから、言えない事や言いにくい事はウチで補填をするように言った

ある意味で泥を代わりに被って嫌われる仕事をウチで担って、それでもそこから方向が転換していくならその痛みはウチでどうでもええと思えるメンタルはウチにもあった

『そない事やし自分の譜面の言葉真面目に勉強したろ？

せやな、期限は明後日までとかどない？』

皆「…！？」

『だって皆スマホとかパソコンで調べる事出来るんと違う？

それか音楽の教科書にある程度なら書かれとるって思うで？ウチ音楽の授業やっとるしウチで貸してもええけど』

女生徒1「いや…それはそうやけど…」

『何？』

女生徒1「…いや、調べられないって訳じゃないよ

でも少しそれに拘る意味が…」

『そういう基本から入らんで何でセンセに認められるって思うん？』

女生徒1「…！！」

『そこがしっかりしてへんからセンセも見ようとしないんやん

譜面に書かれとる事守らんで好き勝手にやるんなら指揮棒振るだけ無駄やって思うんと違くて？』

そない言えば皆自分の中のずっこさを認めるんか、黙って自分の変化の必要性に向き合う

高校生が忙しい生きもんやっていうんは事実でも、そこの時間を惜しんでいると前に進めない事くらい多分誰でも分かっているんやって思う

そこを優先順位の酌量に入れたいって思えないやる気のなさがそこに見え隠れしとるだけで

加悦「ねぇ、折角今皆で集まってるし、今日は個人練一旦やめて皆で調べない？」

皆「…！」

加悦「そしたらほら、皆の時間を奪う事にもならないから

音楽室やし調べる道具は色々見つかるって気する、スマホも使ってええか先生に聞いてみるから」

ウチらは箱庭に抱えるものは違うけど、同じ方向を見るために根源の地点に皆で立ち始めてそこから譜面を片手に皆で旅をしていた