キミとお前と、俺の見ている世界3 (ページ18)

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第112話ページ18

ほんでウチはその日から真面目に吹奏楽を学んでいく事に決めていた

まず部門の事は理解してるから、次は編曲とか編成とかそういう基本から入るのが礼儀か思て吹奏楽部の子達の豆知識を聞き回った

楽器に関しての勉強もそれなりにするって決めて、自分達の吹いとる楽器の特徴とか音楽で言う立ち位置を俯瞰的な目線からウチで理解した

『…成る程なぁ

だから低音が入る時に不躾ってセンセは怒っとったんか』

男生徒1「低音は音が響くから音楽の土台になる事が多いんだ

だから他の高音パートが目立つ段階で俺らが入る時にどうしても音楽を壊しがちで…」

『…違うんとちゃう？

センセが怒ってはったの高音のオーボエの方やん、多分曲の雰囲気がここから大きな展開に変わるから低音が響くように雰囲気を変えていけってセンセは言うとるんと違くて？』

男生徒1「…！」

『この音楽の音源って皆持ってたりしはるん？

ウチこの曲の題名ウチで知らんから家で聞いときたいんやけど』

多分ウチで誰よりも音楽について学んだ

というよりも何も知らないウチが皆と同じ目線で語り合えるように、ウチで必要になる事は補填しに自分で言っていたんやと思う

結果論だけで言うんねやったらウチがこの中で一番に音楽について真面目に取り組んで、ほんで皮肉にもこの部活の誰よりも音楽に対して積極的やったんは事実なんやけど

男生徒2「…音源は俺らも動画で聴いてるだけで…」

『え？自分達の演奏でやる音楽の音源皆に配ったりせぇへんの？

正解分からないんやったら目指す方向バラバラになるのと違くて？』

男生徒3「…言いにくいんねやけどその通りやと思うよ

俺らそない真面目にきっと音楽なんてやってへんねや」

ウチは部活を一通りウチの目で見たからそれに評価をできるようになった

吹奏楽部がどうして銀賞になってまうか、ウチで問題を洗いざらい明確にしてウチで指揮を取れたんは多分ウチが行動に重きを入れる事のできる執行人の色が強い我を持っていたからやって思う－－－－