キミとお前と、俺の見ている世界2 (ページ5)

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第50話ページ5

『…

はぁ〜…』

ウチで言うた嘘でウチを少し恨んだりして、その場にウチで蹲る

ウチも嘘言うて悪いと思うけど、ここから早く公園に向かって行かないと嘘が本気で嘘になってより後味の悪い展開がウチを待ち受けている

『…フロイド達にお金預けてウチは急いで行くしかあらんな

盧笙より早く追いつけんとウチで嘘言うてるのバレてまう』

嘘を言うてるウチの言えた事と違うけど、嘘がホンマに嘘になるんはいけない事やって倫理観はウチも持っている

というより、嘘に「裏切り」がニュアンスとして含まれとる事をウチで知ってるから、盧笙相手にウチで裏切りたくないって気持ちが多少あるんや

そう思うだけ、ウチも「盧笙」は特別

『…余計な事考えてへんで行動に移すで』

そない言うて急いで店に戻って、フロイド達の事は半分置いてけぼりでウチで突っ走っていく

フロイド「あ、おかえり

どしたの？」

『…ちょっと急ぎで帰らなアカン用ができてもうてな

お金置いてくからゆっくりして過ごしてや』

トンッ…

フロイド「…！」

テーブルに一万円札を2枚いい加減に置いて、ウチは周りを振り返る気持ちも起こらんまま急いで突っ走り始める

『…またな、兄ちゃんら

ウチはもう行く』

そない言うてウチはフロイド達と別れて背を向けていた