キミとお前と、俺の見ている世界2 (ページ38)

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第83話ページ38

女上司1「白膠木さんってそういえばあまり過去の話とか自分の私生活の話されませんよね

謎が色々あって、つい聞いてみたくなるわ」

男上司1「そういうデリケートな話は苦手なんか？

お前は色々と謎が多いから、俺らも色々知りたいって思ってるんだぞ

いずれ、お前の話も聞かせてや」

『…いずれ、そういう時が来たらええですよ

別に、何も大した話はウチの中であらんですけど』

男上司2「こら、あまり若手の女の子に威圧かけるもんじゃねぇぞ

パワハラで佐藤さんに怒られちまう」

女上司2「あら、私の顔伺ってる訳？

私も白膠木さんの事は気になるけど、綾瀬さんのその話は聞き捨てならないわね」

男上司1「うわ、怒らんで佐藤さん！」

『…』

男同僚1「そういえばお前ってコンサルやってるの知り合いに勧められたからだって言ってたろ？

どういう知り合いなんだ？俺もその話は聞いた事ないで」

『…どういう知り合いでも別にええやん

普通に、知り合いは知り合いでそれ以上のものと違うで』

女同僚1「そういえば前にテレビあまり見ないのって、ぬるさらがテレビに出るからって言ってましたよね？」

男上司1「えっ？お前ぬるさら苦手なん？

おもろいやん」

『…違います

別にウチはあのお笑い芸人の事そんなウチで興味持ってへんですし、同じ苗字やから下手に何となくで遠避けとるだけです』

女同僚1「前もそう言ってましたけど、ぬるさら嫌いなのとはまた違うんですよね？」

『…そもそも苗字が同じだけで、ウチあまり白膠木簓「さん」の事知らんから

好きも嫌いもない、何の関係もない遠くの世界の人間やって思ってるだけで』

女上司1「へー、苗字が珍しいからご親族と誤解されたりしない？」

『…します

だからテレビってウチ苦手なんですよ』

女上司2「あらあら…人には人それぞれ色々悩みがあるってものね」

『…えぇ、ですね』

ウチはいい加減な言い訳と嘘で色々誤魔化して、この場を流してはウチで何も知らない顔で世渡りを続けていた