検索窓
今日:18 hit、昨日:21 hit、合計:2,630 hit

第80話 ページ35

『…A社様も日々我々一般消費者に、価格と品質の安定を供給されている非常に只事では済まされない努力をされているという事ですよね?

そこはおそらくですが消費者も分かった上でA社様の製品を選んで購入していると思います

私はA社様が評価されるのは値段もそうですが、そこにある品質ではないかと思っています』


A社社長「…」


『品質の試験に関してはどの会社よりも厳しい精査を通して、その果てに我々の市場に出回るんだと伺っています

その品質を売りにされているのですから、値段の高騰で質の変化に結び付ける思考に一般消費者はならないはずです

むしろその逆で、値段が上がれば質も良くなっていると感じるのではないかと私は感じます』


A社社長「…ですな

我々も努力します、今後もB社には協力を頼んでも?」


B社管理職「えぇ、勿論です」


そないやり取りで両者の歪み合いは終わって、双方納得のいった顔してウチらの会社を去る


A社社長「コンサルなんて必要に思わんって舐めとったけど、話が円滑に進んだんはお嬢さんのお陰やな

今日この場を設けてくれておおきに」


『…いえ』


B社管理職「若いのに企業勉強しっかりしてはるんやな

うちの部下にも見習ってもらいたいわ」


『…そんな言われをするような事ではありません

私達にはこれが「普通」の事ですから』


B社管理職「またまたご謙遜を!

そうだ、せっかくなんで今度飲みでも行きましょうよ

御社の従業員の皆様も如何ですか?」


A社社長「お、合同飲み会ですか!ええですね」


『…私は遠慮致します』


B社管理職「そう言わんで

悩みあらんとお嬢さんに会えないなんて残念や、もっと色々話をしてみたいで」


『…』


男上司「…あー、うちの会社私的営利を目的に会社間の飲み会に個人で入るのは基本厳禁なんですね

なのでうちの社則に縛られる白膠木は1人ではお宅の飲み会には参加できないんです」


そない助け舟に先輩が首入れてくれて、両者はその話に納得を示す


A社社長「成る程な

コンサルも立場として大変な訳や」


男上司「えぇ、なのでご好意はありがたい思いますが規則に免じて白膠木の遠慮を認めてやってください」


B社管理職「それは仕方ないな

ほんならまた何かあった時は宜しゅう!」


『…今後とも宜しくお願いします』


他人行儀にウチは去っていく2つの会社のお偉いさんに頭を下げて、影が見えなくなるまでウチで頭を垂れ下げ続けていた

第81話→←第79話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年10月5日 9時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユウ | 作成日時:2021年10月2日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。