キミとお前と、俺の見ている世界2 (ページ4)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:2,595 hit

第49話ページ4

『…まぁええ

電話するかな』

そない言うて着信履歴から「盧笙」という名前を選んでは電話をかける

盧「…！おいA、お前どこにおるんや！？」

『…うぇ…めっちゃ怒っとるやん』

つい電話の向こうに聞こえない小さい声で独り言言うて、盧笙との電話にウチで真面目に対応する

『…えっと…ちょっと近く歩いてるん

子供の身体になっとる事やし色々ウチで楽しんでおきたくてな』

盧「どこほっつき歩いとるん？

会社にいるかって思て会社に連絡入れたらお前1時間前には退勤しとるって言うやん

どこにおる？そこからお前に何が見える？」

『…盧笙会社の近くまで来とるん？』

盧「せや

迎えに行くから安全な場所に移動しい」

『…いや、ならウチでまっすぐ盧笙の家行くよ

盧笙も家向かって』

盧「そない事できるか！

どこにおるんや？早よ答え」

『…えぇと…公園？』

盧「どの公園や？」

自分で言うた嘘でウチの首絞めて、でも状況として仕方もないしまた嘘で上塗りをしていく

嘘を言うてもええんはウチで嘘に責任が取れる範囲の話で、嘘も方便やって言うても無理はすべきと違うっちゅーんはウチの人生でよう学んでる

『…えっと…この辺の公園なんてウチ初めて歩くからあまり分からんわ』

盧「会社の近くにある公園なんやな？」

『…ウン、せやね』

盧「位置情報送り

そこまで行く」

『…それどこの簓と同じ手法や

簓ウチの居場所特定するためにGPS追うんよ、ウチが位置情報送ってもおらんのにキモいんや』

盧「…それでお前電話に電源入れておらんのか」

『…そういう事』

それは嘘でもないしいい加減に言うて、でも深くはウチも盧笙も触れない

今ウチらの前にあるのはそない事と違う課題やから

盧「…なら分かった

位置情報送るんが嫌ならとりあえずそこにおって知らん人間に話しかけられても聞かんと無視して待っとるんや

今から近くにある公園探しに行く」

プッ…

『…あ、切れた』

ウチは一方的に電話を切られてしもて、さてここからまたやる事が多いななんてウチで変に考える頭を働かせていた