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第75話 ページ30

盧笙side


そして高校を一周回って、屋上で俺ら2人は高い所からオオサカの風景を眺める


因みに一応念のため断りを入れるんやったら、今日は年度末の成績を決める1日で生徒たちは自宅学習日の特例的な1日や


学年末試験は2月末に既に行われていて、昨日までの授業は殆どの科目で試験の解説と余裕のある教科なら次の学年の予習をしているようなスケジュール


俺もまたそういう次の年の準備に忙しい日々に揉まれる日常の中に住んでいて、今週の金曜日はうちの高校の卒業式やから行事の事でもまた忙しい


教師はそうやって学校のカリキュラムと生徒達のための学園の行事に揉まれる常日頃忙しいさして楽やない仕事やっていうんは認めている


颯人「…忙しい中時間を作ってくださってありがとうございます」


盧「ええんよ、これから忙しくなるやろから自分で覚悟決めとき」


颯人「…ですね

先生はやっぱり忙しいですか?」


盧「…?それは俺の事か?それとも教師一般の事か?」


颯人「教師一般の事です

ほら、躑躅森先生はディビジョンラップバトルも出てるしすごいなって…」


そない言われて、現実を言うべきなんか厳しい事言わんで期待させた方がええんかイマイチ分からんでつい顔を伺う


自分にあまり自信のなさそうな、まだ迷いと不安と若さ故の甘えたが抜けてない顔に俺も少し厳しく大人になる


盧「…あまり現実を言うんは良うないんやって俺も分かるけど、うちの高校は特に行事も他の高校よりしっかりしてはるから割と忙しいで」


颯人「…ですよね

私立って行事も懸命にやってるでしょうし、科目のクラス別授業もしてるって聞いて、なんだか結構教職員のメンタル問われてるんだろうなって感じてます」


盧「…先生になりたくてうちの高校来てるんとちゃうの?」


そない問いかけると、新米教師は俺にこう答える


颯人「なりたいから、って言うより、何だか逃げみたいな理由で高校教師を選んだんです」

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星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年10月5日 9時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年10月2日 16時

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