第74話 ページ29
盧笙side
ほんで、その化学の先生に紹介されて俺は新しく迎えるって言う新米教師と顔を合わせる
颯人「…及川颯人(おいかわはやと)言います
まだ教員免許習得して初めての高校教師で慣れない部分も多いと思うんですけど、宜しくお願いします…」
盧「…そないカチコチにならんでええよ
気抜きや」
颯人「…すみません…公立高校出身で私立高校のこの感じが不慣れで緊張していて…」
盧「…雰囲気に圧倒されるってあるもんやよな
俺も新米の時は緊張したわ」
過去の自分を見ているような気分が芽生えて、その新米教師の男に俺は笑いかける
俺よりも少し背は低くて、年齢はきっと俺と大して違いはないんやろけど比較をしてまうんやったらきっと俺より少し歳下の「男の子」とつい言いたくなるような緊張しいな新米教師
それを見て、「可愛い」なんて思いを抱くのはきっと俺が少しだけこの新米教師よりも歴が長いからや
盧「うちの高校英語と数学はクラス分け授業やってるんや
せやから教室の場所分からんで俺もよう迷子になってな…きっと一度じゃ覚えられへんやろけどいっぺんぐるっと一周高校紹介したるわ」
颯人「…すみません、宜しくお願いします…」
単なる緊張しいと違くて、きっと根から俺と少し違う気質をこの子は持っとるんやと思う
元々そんなに気の強い方と違う、俺とは違う道のりを辿ってこの場に教師として存在しているであろう新米
きっと俺とは違くて、初めから真面目に先生になりたくて来た人間なんと違うんやろかなんてついいらない事を考えてまう
盧「…ここが職員室なんはええな?
ほんで、このお向かいに理科の実験室が4つあって…」
俺はその新米の教師に、俺の知ってる事を教えるように自分の言葉を紡いでいた
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星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年10月5日 9時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2021年10月2日 16時