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第61話 ページ16

『…ふぅ…

…あ、盧笙まだ起きとるの?』


ウチがお風呂から上がったら盧笙は普通に部屋でくつろいで待っとる


盧「そらお前が上がるまでは待つわ

お前は?もう寝るん?」


『…まだ眠くならへんから起きよかな

盧笙は寝ててええで』


盧「…俺も起きとるわ

お前が寝ぇへんねやったら」


『…?…ウチの事待っててもウチはしばらく寝ぇへんけど

明日も早いんやから盧笙は早よ寝た方がええで』


盧「…」


ウチがそないウチの波長で話せば、盧笙は一旦ウチに押し黙る


ウチもそこに何も言わんとウチで笑顔で黙って、何が生み出される訳でもない静寂の一瞬がウチらの間に流れる


盧「…お前が夜更かししとるんに家主の俺が先に寝るんは色々と問題大アリやろ

お前は気遣う所と気抜く所間違えとるんよ、俺に気配るつもりでおるんやったら早よ寝るんや」


『…』


盧「それとも普段からあまり眠れてないん?

無理で夜更かししとるんと違くて、お前もしかして不眠気味なん?」


『…あまり普段ウチで早よ寝ないからその慣れが原因や

不眠ときっと違うで』


盧「…」


『せやから、今日はウチに何も言わんで』


そう伝えると、盧笙はやがてウチに答える


盧「…ならその今日やから俺も夜更かしに付き合ったる

普段眠る前に何しとるん?」


『…おん?』


盧「本でも読むん?」


そない話を言われて、ウチは普段やっている事を普通に答える


『…色々やな

ウチで料理する日もあるし、遊びでウチで工作する事もあるし、普段は小説とかウチで読んどるわ

余計に頭と目が冴えて大概眠れなくなるんやけど』


盧「…そか

お前普段どない本読むん?お勧め俺に教えてや」


そない切り口で盧笙とウチはたわいもない話を始めて、時計の針がどう動いてどう進むなんてウチで考えるのをもうやめてしまっていた

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星猫 - 続編おめでとうございます!高評価しました! (2021年10月5日 9時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2021年10月2日 16時

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