第86話 ページ41
ジェイドside
−−学園敷地内 植物園裏にて−−
生徒「…ッ…!?」
フロイド「まさかのオクタヴィネル寮の奴とかマジ茎ワカメちゃんすっとぼけてるじゃん
つか鈍いの?むしろ俺達が無駄に繊細?」
ジェイド「御託を並べるだけ無駄です
まずは彼に「話」を聞き出す所からですよ、フロイド」
そう言ってジェイドは「それ」に語りかける
ジェイド「あぁいえ、そこまで気を張る事もありませんよ
少し気になる事があったので、「お話」を伺いたくて近づいただけです」
「かじりとる歯(ショック・ザ・ハート)」
ジェイドは詠唱を唱えて、そいつにあの日の魔法の正体を聞き出す
ジェイド「…「貴方がサシャ・ヌルデに仕掛けた魔法は一体どのような魔法で、具体的効能は一体何ですか?」」
生徒「…ッ…火の魔法だ
あいつの髪長いから、当たれば燃えて悲惨な目に遭うって信じて…ッ…」
フロイド「僻みかな?初日から寮長に目かけられてたもんねぇ」
ジェイド「ですが悪意に根負けして自らの信念を曲げ、自分で堕ちる事を選んだのは他でもない彼です
相応の「支払い」をしていただく事が普通は正義となるのでは?」
フロイド「でもその茎ワカメちゃんは別に気にしてる様子もないんだよねぇ
ねぇ、お前はどうするのが正解だと思う?」
そー言ってそいつにニッコリと笑いかける
確かに茎ワカメちゃんは何も気にしてねーけど、「俺ら」はそれ気にしてるんだよ
それは「茎ワカメちゃんへのオジヒ」だなんていう優しい理由なんてものじゃなくて、「俺らのおもちゃに手出した愚か者がこれ以上愚かな真似をしないように」っていう制裁が「当たり前」と思う「俺のルール」
でも皆多少はあるでしょ?
誰だって自分を曲げるのを嫌って、自分のルールで進む事に正義を見出す事が「この世界(ツイステッドワンダーランド)の仕組み(ルール)」なんだからさ−−−−
ジェイド「フロイド、彼女にこの事を伝えるのが先決です
程々にしておいてくださいね」
フロイド「ジェイド、とりあえず俺こいつの事テキトーに絞めるね
茎ワカメちゃんに怪我してないか聞いてみて?何もないって言ってるけどモロ被ってるなら何かきっとあるでしょ
服ひん剥いてでもしっかり確認しといてねぇ」
そー言って「俺ルール」で俺は今宵の「慈悲の必要のない存在」を適当に絞め上げていた
32人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユウ | 作成日時:2021年7月31日 13時