第81話 ページ36
だけどウチの想像してない反応がこの後に返って来る事になって、それがウチの杞憂やっていう事に気付かされる
フロイド「…何言ってんの?」
ジェイド「22で老後の人生を語るなど不可思議な事を言うのですね
22と言えば成体となって間もない、人生の起点となると言えるまだ始まりの年齢ですよ?」
『…おん?』
フロイド「人魚は普通成体になったら300年は生きるから
大人になれない稚魚もいるけど、俺らくらいの年齢になるとこの後まだあと数百年残ってるんだぁ」
本当におじいちゃんになれるのはいつなんだろうね、ってフロイドはあっけらかんと言う
ウチはその答えが論点から逸れてる言う事に気付いているんやけど、でもそこを逸らして「そんなの気にする事ない」言われてる気がして少し安心感を抱く
フロイド「つか年齢が4つしか上でもないのに俺らよりオトナって言われてもねぇ」
ジェイド「それに貴女はエレメンタリースクールの子供より知識や常識にも欠けていますからね
凪いだ思考自体は否定をしませんけど、それが「大人だから」というのは答えとして不適切です」
この子らも大人な事言いよるなってちょいと思て、何や対等でいられるんやん思てウチの心配が杞憂やったんやって気付いてその事はもう気にせんでええ思うようになる
『…そらそうかもな
兄ちゃんらのがよっぽど大人や』
ジェイド「ふふ、4つ年齢が上の貴女からお褒めいただくなんて光栄です」
『けどウチの年齢で言葉遊びするなんて悪い兄ちゃんやな
その辺はまだ歳に見合った童くさい所があるねんね
青くて結構な事や』
ジェイド「おや、言葉遊びに興じるというなら貴女に負ける気はしませんよ?
僕大人と会話するのは得意なんです」
『ほな、姉ちゃんが相手したるわ
ウチの事しばいてみぃ』
フロイド「あはっ、やっぱり茎ワカメちゃんってウケる〜
喧嘩腰じゃぁん」
『治安の悪い所出身のオンナ舐めるんやないよ
こう見えて言葉の挑発は得意やねん』
そない事言うて、ウチは笑て2人と過ごしていた
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作者名:ユウ | 作成日時:2021年7月31日 13時