ウチとアンタと、キミの言の葉2 (ページ27)

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第72話ページ27

フロイド「？アズールじゃん

なに？」

アズール「言っているでしょう？

寮長の座を獲得するために実演に付き合えと」

フロイド「え〜？タコちゃん充分強いんだからもう良くね？

俺今気分じゃねーしまた今度ねぇ」

アズール「急いでいるんですよ、僕は」

ジェイド「アズールはせっかちですね

焦らずとも、貴方が寮長の座を獲得するのは決まりきっている事ではありませんか」

アズール「…当然です」

2人はその現れた兄ちゃんに向けて何や意味のありげな顔を浮かべてにっこりと笑ってる

そこからこの3人の関係性が唯の知り合いと違う事は見抜ける

そしてこの2人がその兄ちゃんに向ける目線には「信頼」か「忠義」が含まれているっちゅー事も窺えて、「友情」とは少しちゃうけどこの3人の間にある関係は「信頼関係」やっちゅー事は頭で理解できる

『…あれ？この前の風呂入ってきたあの兄ちゃんか？』

アズール「…は？」

『この2人探しとったん？

ほな気にせんと連れて行き？』

そしてウチはよくよく思い返して、何や見覚えのある兄ちゃんやな思ったらあの時デカい声でウチに捲し立ててきた兄ちゃんやって事実を思い出す

そしてそれ以上の深い事は何も気にせんで、何やこの眼鏡の兄ちゃんは2人に用があるんや思て2人を引き離す

『ほな、またな、フロイドにジェイド』

そう言うてウチは邪魔にならへんように思てその場から離れようとしていた

けど、手を振って2人から離れようとしたその時－－－－

『…！！』

フロイド「ダーメ

これから茎ワカメちゃんは俺らと一緒に遊ぶの」

フロイドに呼び止められて、ウチはフロイドにがっしりと肩を掴まれてしもてた