ウチとアンタと、キミの言の葉2 (ページ26)

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第71話ページ26

－－放課後－－

フロイド「…ばぁっ！」

『…！何や、フロイドか

びっくりしたやん』

ジェイド「今日もお疲れ様です」

フロイドともう1人の兄ちゃん－－いや、ジェイドは昨日みたいにウチに話しかけてきとる

これは新たに生まれた日常の決め事(ルーティン)かなんかなんやろか思て、あまり深く考えはせんでこの決め事を今は十分に楽しむって事に決めて2人と話をする事に決める

『今日は魔法薬学の実習やったんよ

途中で色が変わって感激やったわ、クルーウェルセンセに途中うるさいって言われてもうたけど』

フロイド「魔法薬学なんてつまんなくね？

レシピの通りに混ぜれば成功するに決まってるじゃん？わざわざやる意味が俺には分かんねー」

ジェイド「僕は結構好きですけどね

海の魔女も魔法で秘薬を色々作っていたという逸話もあるくらいですから」

『2人はよう似てはるけど、中身は全然違うんやね』

思ったままの言葉をそのまま直球にぶつけると、2人はあっけらかんとして答える

フロイド「兄弟っつっても違う人魚だしねぇ」

ジェイド「僕とフロイドは「同じではない」故に「良い」のですよ

フロイドの予測不可能な所に惹かれて、自分の片割れにする事を決めていますからね」

『へー、そういうのってなんかええやん

ウチそういう考えの相手は結構好きやで』

ジェイド「随分と直球で熱烈な告白ですね」

フロイド「あはっ、茎ワカメちゃんジェイドと付き合うの〜？」

そない冗談混じりの会話で盛り上がっていると、横から誰かが入ってくる

アズール「ジェイド、フロイド」

その場に現れてるんは、どこか見覚えのある眼鏡をかけた兄ちゃんやった