○甘さ:6g ページ6
Aside.
目の前に並べられた私物達。
思ってたんとちゃう…なんかちゃう…
こう…五つくらいだと思ってたの。
テーブル一つ埋まるくらいあるの。
あれ…????
『ずっ、ずいぶん集めたね。』
さ「でしょ。」
ペンに、服に、タオルにティッシュに…
『あー…さとみくん。これ、全部要らないかも。』
さ「まじ!?え、じゃあ俺が持ってていい?」
『うん、おっけー。』
分かりやすくニコニコして、箱のようなものに入れていく。
そんなに欲しいものなのかな???
不思議だなぁ…なんて思っているとぎゅーっと抱き締められる。
さ「ふふ、んーーー…」
『んひひ、くすぐったいw』
さ「ほんとに…付き合ってくれてありがと。」
『どしたの急に。』
すると、私の胸の辺りに顔を埋めながらぽつり、ぽつりと話し始めた。
好きでもない人に告白されて、付き合って、相手に心を許して束縛とか私物取ったりをしちゃうと思ってたのとちがうってひどいフラれかたされちゃったこと。
すぐ泣くし、甘えたいタイプだから女々しいなんて言われることも多かったとか。
そういうことで、恋愛に億劫になっていることを話してくれた。
さ「嫌いになったでしょ…?思ってたのと違くて、正直裏切られた気持ちでしょ?異常だって、思ってるでしょ…?」
いつの間にか、鼻声になってて服がじんわりと濡れてきていて泣いてることを察する。
そっか。
そうだったんだね。
『嫌いになんてなってないよ。裏切られたとも思ってないよ、わたし自身人と付き合うの始めてで分かんないからそのくらいが丁度いいよ。』
さ「っ、うん…」
『さとみくんはね、ちょこっと不器用なの。気持ちの伝え方、相手の気の引きかたが少し分からなくて、人のことを凄く愛せるだけで普通なんだよ?』
さ「異常じゃないの…?」
『うん、普通。寧ろ、素敵なくらい。不器用ながらに相手にいっぱいの愛情をぶつけることができてるし、それだけ人を愛せるってなかなか出来ないことだもん。』
さ「そっか…嬉しい。」
もう涙は止まっていて、力なくへにゃっと笑って見せた。
『大好き。』
愛してる、なんてさとみくんに比べたらまだまだ言えそうにないけど、少しずつ少しずつ愛してるをあげたいな。
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もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» 確認ありがとうございます🙇🏻♀️💦 (2022年5月25日 21時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» えぬさん突然すみません💦ボードの確認をお願いします🙇♀️ (2022年5月25日 20時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» 明日ですか!やれないことは無いのですがすこしクオリティが低くなってしまう可能性があります💦それでもいいのなら……ってところですかね´`*設定の変更把握しました! (2022年5月25日 20時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» なるべく早めのほうが都合が良ければ6月には投稿できます! (2022年5月25日 18時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
もふゆちゃん(プロフ) - えぬさん» わかりました!頑張ります✨ (2022年5月23日 7時) (レス) id: 36f1c547cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もふゆちゃん | 作成日時:2021年11月17日 9時