ストーカー彼氏が甘すぎる。(桃)

○甘さ：4g ページ4

さて、現在だけど。

同じマンションに住んでいるらしく送ってくれるとのことで、手を繋いで歩いている。

さ「…おれ、五十嵐ちゃんが思ってるよりもずっとかっこわるいよ…？」

『ふふ、知ってます。カッコ悪い先輩も好きなんです。』

さ「おれ、付き合っても私物取ったりするよ…？」

『え、私物取られてたんですか？気づかなかった。』

さ「うん、結構盗ってる。」

まじか…知らんかった…。

『そっかぁ…ん〜…盗られて嫌なものは言うよ。』

さ「束縛激しいし、すぐ泣くよ？」

『うん、私も嫉妬深い方なんで平気です。実は私も結構な泣き虫なんですよね…』

さ「そっか…ふふ、可愛い。」

『先輩はかっこいいです。』

さ「ありがと、あ、ねぇ…いま言ったこと全部、許してくれるの…？」

不安気に聞かれる。

先輩は何が不安なんだろう。

多分、それはいまは聞かない方がいいと思う。



『あ、着いた。』

さ「ねぇ連絡先、交換しよ。」

おお…拒否権はないのねwまぁ、拒否する気もさらさら無いけど。

連絡先を交換して、お互い帰宅。


リビングに入ると、愛猫のきなこちゃんが出迎えてくれた。

すると、今更ながら恋人への愛しさと付き合えたことの嬉しさが溢れだして

『きなちゃーん…うれしいーよぉ…えへ、付き合えちゃったー。きーなちゃん、きーてますか？』

きなちゃんはにゃーと鳴いて手にすり寄ってくる。

こやつ…聞いてないな？



まだ心臓が煩い。

明日になったらなおるかな？





その頃。

さ「かわいい…猫に話してる。そっか…そんなに嬉しかったんだなぁ…口角ずっとあがってたもんな。盗聴器にもGPSにもカメラにも気づかないなんて、可愛いなぁ…。ほんとに。」





Aさん、聞かれてます…。今すぐ黙った方が身のためですよ…！！

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