もっと溺れちゃえばいいのに(桃)

22．夜 ページ22

さとみside.

さ「A〜、寝るぞ…ってあー…そのまま寝ちゃってたか。」

足枷をつけたままソファに座って寝ちゃって…

可愛いことしやがって…。

足枷を外して、抱きかかえる。

やっぱり軽いんだよなぁ…。食べても吐いちゃって栄養にならないんだろうな…。

なんか対処法調べとくかな、病気になって病院なんて行かせたくないし。

Aをベッドに下ろす。

さ「ふぅ…俺も寝るかな〜」

疲れからか、急激な眠気が襲ってくる。

Aがかけている布団を少し捲り、寝そべる。

温かい彼女の体を抱き締めて眠りにつく。












＿＿＿＿＿＿＿＿
Aside.

『ん…うぅ。』

のど、かわいた…。

さとみくんはねてるし…リビングくらいなにも言わないでいっても大丈夫だよね。

そーっと音を立てないように身長の低いわたしには高いように思えるベッドをおりて、リビングに。

いつもはここまできたらさとみくんはおきちゃうんだけど、きょうはつかれてるからまだねれてるみたい。

水をふたくち飲んで寝室に戻ることにした。

さ「ねぇ、なにしてるの」

『っ！』

びっくりした…。

振り返るとすこし怒ってるみたいな、拗ねてるみたいな顔をしたさとみ君が立っていた。

部屋がくらいから変にびっくりしちゃった。

さ「ん…はやくねよ…おれねむい…」

『あ、はぁい。』

肩口に顔を埋められ、バックハグのようなじょうたいになりながら寝室に戻った。

さとみ君はよっぽど眠かったらしく、布団にはいったら舌ったらずにぼそぼそと呟き、寝てしまった。

目、さめちゃったな。

暇なのでさとみくんをいじることにした。

髪の毛ふわふわ…いっつも撫でられるばっかりだからうれしい。

ほっぺたはぷにぷにしてる。

ぎゅうって手を握ってみたり、足を絡めたりしてたらついに眠くなったので、ぎゅーってして寝ることにしました。








さ「おれ、起きてたんだけどなぁ…可愛いヤツめ。…てか生殺しかよ。」

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