もっと溺れちゃえばいいのに(桃)

3．ドロドロ ページ3

さとみside.

Aを寝かせた後、メンバーが遊びに来た。

ゲームをやったりなんだりしてると、電話がかかってくる。

電話に出ると案の定それは寝室の彼女からだった。

«もしもし…起きられない…たすけてぇ…»

少し掠れた声で助けを乞う彼女。

ドロドロとした何かが、まとわりつく感覚がする。

さ「分かった。いま行くからまってろ。」

な「Aちゃん起きた？」

さ「うん、いま連れてくる。」

そう一言残し寝室に向かう。

ドアを開けると、ベットの上に座ったAの姿。

着替えようとしてたんだろうな、なんて容易に想像がつく。

全ての行動を理解している訳じゃないが、殆どの行動は把握してるつもりだ。

まぁ、限られてる行動の中から考えるのは簡単なことなんだけどな。

さ「着替えたかったんだろ？ほら、手あげて？」

『うん。ん、ぷ。』

小さな体は真っ白で、少し骨っぽかった。

もう少し食べさせるべきかな…。病気になられたら困るし。…色んな意味で。

彼女を着替えさせて、リビングに向かう。

『こんにちは！』

莉「Aちゃん！こんにちは〜」

な「こんにちは〜体調いいみたいだねぇ、よかった！」

こ「こんにちは。A、ちょっと痩せた？」

る「こんにちは〜お洋服可愛いですね！すごく似合ってますよ」

ジ「おー。久しぶりやなぁ！相変わらずちっこくてかわええな。」

『えへへ、久しぶり。』

さ「立ってるの辛いだろ？あー、早く座っとけ。」

『はぁい』

大人しくソファに座ってゲーム鑑賞するA。

多分、よく分かってない。俺もたまにゲーム実況の動画編集の様子を見せたりするが、いまいちよく分かってないような顔をしていた。

まぁ、知らなくても良いんだけど。

莉「Aちゃん！お菓子食べる？」

『…！ 食べる！』

莉「よしよし、可愛いねぇ…」

莉犬はちっちゃいもの同士、という共通点がありメンバーの中で一番仲がいい。

な「むぐむぐしてるねぇw詰め込みすぎちゃった？」

なーくんは娘みたいに可愛がってくれてる。洋服とかお菓子とかをAに貢いでる

こ「A！いまの見た！？すごくね！」

ころんは弟みたいにAに可愛がられてる。
今も頭撫でられてるし。

る「ん〜…もう少しで勝てたんですけどね…」

るぅとは、Aとの距離が近い。

ジ「A、ジュース飲むか！？」

ジェルはAに唯一お兄ちゃんと呼ばれててメンバーに恨まれてる。


しばらく遊んで、メンバーは帰っていった。

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