私の存在意味【ＨＱ！】６

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ちょうどいいタイミングでスマホが振動
確認するとお兄ちゃんからだった

あ「何？」

兄『今どこにいる！？』

あ「○○公園」

兄『父さんから【見つけた】ってメール来た、多分お前のことだと思う！』

あ「マジで！？」

兄『とにかく何とかしろ！』←

あ「投げやりだな！！」←

そのあと一方的に切られて軽く舌打ちをする

あ「逃げましょう！」

黒尾「どうしたんだよいきなり！」

あ「父さんが追ってきてる！」





「よくわかったな」





低く威圧のある声
声のした方を向くと、見たくないあの顔
視界に入った瞬間に震えだした体を抑えるように先輩たちの背中に隠れる

父「また会ったな！どうせだし一緒に離さないか？‘‘二人で‘‘」

ああ、悪夢がよみがえる
聞きたくない、聞きたくない

月島「…名前のお父さんですか？」

父「そうだけど…だれかな？」

いつも話しかけない蛍が、父さんに話を持ち出した
ここにいる４人全員、驚いている

月島「僕達今日宮城に帰るんですよ、最後の東京巡りなんです、…まだ回り終わってないんで」

そう言って私の手を引いて行こうとする

父「っ、待ちなさい、君何？」

あ「あっ、」

もう反対の腕を引っ張られ立ち止まる
腕が…痛い

父「君失礼だよ、もう少しわきまえたらどう？…手を離しなさい」

そう言って腕を思いっきり強く引っ張る
肩が外れそうだ

月島「そんなに強く引っ張んないでください、名前泣きそうじゃないですか」

黒尾「すいません、俺ら時間ないんで離してもらっていいですか？」

さりげなく黒尾さんも参戦

父「いい加減にしてくれないかな？警察呼ぶよ？」

赤葦「いいんですか？名前さんから話は聞きました、暴力をふるっているらしいですね？
腕や足の傷も見ました、警察に言って困るのはそちらの方では？」

父「しつ けだ、なってないこいつをしつけるためにやったことだ、仕方ないだろ」

木兎「しつけって…名前は奴 隷じゃないんですよ！！？」

月島「どう証言するにも名前の言葉が優先されますよ、この体見たら」

父「…チッ」

舌打ちをして私の腕を離し、人ごみの中に消えていった
それを確認して力が抜けたのか、私はその場に座り込んでしまった

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