三 ページ4
橋を渡り、門が見えてきた。(刀剣乱舞花丸の本丸をご想像下さい)
かくして私の新しい家、本丸にご到着。
…結構大きい？あれ、ウチの道場よりもう少し大きいくらいかな。
見た目からはあんまり測れないなー。ﾁｯ
玄希「ここが茜の本丸だ。大体は説明したつもりだが、あとはわからなければこんのすけに聞いてくれ。実家の状況が知りたければ、こんのすけを通して俺に連絡しろ」
『あいあいさー。ところであっしー、そのこんのすけはどこだい？』
玄希「あっしー言うな。口調も安定させろ」
『はいはーい』
鋭い目で見られるが気にしません。
玄希「…でてこい、こんのすけ」
こん「主様！お待ちしておりました！私めがこんのすけでございます」
『・・・』
「「…？」」
『もっふもふやないですかーーーー!!!!』
もふもふの狐が目の前に…!!あとで撫で繰り回そうそうしよう。
あと寝るとき抱き枕になってくれないかな…(((
玄希「帰って来い」
『はぁい、ただいま』
玄希「よし。これから、俺はお前のことを審神者名で呼ぶ。
名前は決まったか？」
『そーだな…私の審神者名はA。Aにする』
玄希「わかった。決して真名を口にだすなよ、こんのすけの前であってもだ」
『おーけい』
こん「では、主様の部屋へご案内いたします。ついて来てください」
てくてくと、長い廊下を歩き…いやそこまで長くなかった。
あれだな、道場の大きさに慣れてるからそう思うんだなきっと。
こん「こちらの五振りの中から、主様の最初の刀…初期刀を決めていただきます」
これから私の部屋になるらしい場所に置かれていた、五振りの刀。
一瞥して、その後私はある刀から目が離せなかった。
すっと、私はその一振りの刀を手に取った。
玄希「それは加州清光。その刀にするのか？もう少し悩んでも良かったんだぞ？」
『…うん。この子に引き寄せられるような、呼ばれたような、そんな感じがしたの』
紅い刀。私の名前に似た色の紅い刀。
確か、霊力を流し込むんだったよね。
『玄希さん、こんのすけ。この子をもう顕現させてもいい？』
玄希「やり方は？」
『問題ナッシング！！』
神様、刀の神様。
これから永い年月を共に歩むであろう、私の初めての神様。
『来てください、私の初めての神様！』
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作者名：小咲 | 作成日時：2019年7月23日 22時
