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政府「……我々が提示した条件に全て当てはまっていた為、茜様を採用とさせて頂きます」
爺「おぉ、そうですか！いやぁ、うちの茜をよろしくお願いします！
して、出立はいつですかな？」
政府「出来るだけ早いほうがこちらとしては望ましいのですが…」
爺「では明日でどうでしょう」
・・・、さっきから、うちの爺が政府の方と話している。
めんどいから役人さんでいいや。
で、気のせいかなー。私の名前がちらほら話に入っている気がするんだよなー。んー？
気のせいだよな？
爺「茜、こっちに座りなさい」
『はい』
政府「茜様、明日から審神者としてよろしくお願い致します」
『さにわ？』
近頃いろんなところで聞く単語。
政府が募集している、危険があるが、給料が高い公務員のお仕事。
なんでも幾つか条件があるとか同級生のー、佐藤？鈴木？あれ山田だっけ。
そんなやつが話していたような。
それによろしくお願いいたしますと来た。
ただし、私はそんなものに応募した覚えがない。
となると、考えられる可能性の一つ。
いや、もうそれしか考えられないと私の頭は結論を出していたんだが。
『役人様、少々お待ちいただけますか？』
政府「…？ はい。かしこまりました」
『爺ちゃん、ちょっとお話しようか』
爺「うむ？」
爺を連れ立ち、隣の部屋へ移動する。
そして鍵を閉め、笑顔で爺を問いただす。
『クソ爺。どういうことか説明しろや』
爺「・・・勝手に応募しちゃった☆」
てへぺろっと年に合わないことをする爺を見て、
私の顔に青筋が浮かび上がる。
『しちゃった☆っじゃないわクソ爺！！！』
ここで、普通に殴る蹴るの暴行を加えると、老人虐待になってしまうので…
『今晩、覚えておいてね』
・・・・・・・・・
『お待たせいたしました。すみません、どうも家族の間で伝達が上手くいってなかったようで』
政府「ああいえ、お気になさらず」
『役人様、実は今回の応募は本人の意思ではございません。しかし、我が剣道場桜華派が存続の危機にかかっているのもこれまた事実。なので審神者にはなります。代わりに少しお願いがあります』
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作者名：小咲 | 作成日時：2019年7月23日 22時
