105話 ページ7
着替えを済ませ、とぼとぼとグラウンドの端を歩く。手紙を読んでから、何もする気になれなかった。
あの時タイミング良く大きな石を投げてきたのは恐らく凛ちゃん
あの手紙も凛ちゃんが書いているはずだ
「よいしょ」
体育祭で出る種目も特にない。この学校はほぼ自由と言っていいくらいだったので、ため息を吐きながら長椅子に座る
あの子が怪我したのは、凛ちゃんや生徒会の人達と絡んだ私のせいだ。
「…ごめんね」
gr「誰に謝っている？」
「え」
なんでグルッペン君がここに…
でも今はそんなの後だ。1人にしてほしい
「私の…友達」
グルッペン君の質問に答え、さっき私がいた衣装部屋まで踵を返す
gr「おい！」
パシンと私の腕を掴み、行く手を阻む彼。
グルッペン君は関係ないじゃないか。そう思った私は、掴まれた腕を何とか離そうとする。
gr「何処に行く？」
…腕が離れない。男と女の差を今ここで味わう
gr「何かあったのか？」
大丈夫。何も無い。
gr「辛いことがあったら言え」
辛くないから、とりあえず1人にさせて。
そう、言おうと思った。心配させたくないから言いたかった。
けど、やっぱり本当はとても辛くて
私のせいで人1人死んでもおかしくは無い、凛ちゃんは躊躇なくそうしてくるって何となく分かってたから、何も言えなかった
グルッペン君だけじゃない
皆にはそれぞれ楽しく日々を送ってほしい
凛ちゃんとのいざこざは私だけでいい。
gr「何を考えているのかは知らんが、黙りこくるのは止めてくれ。お前の身に何かあったのなら、俺だけじゃなくて他のやつも悲しむゾ」
___頼む。
グルッペン君から頭を下げられてしまっては断れない。
何故ここまでするのかは謎だが、これ以上迷惑はかけられない。
「はぁ…」
溜息をつき、グルッペン君に話し始める…
gr「あいつが…。なるほどな」
話を聞き終えたグルッペン君は何やら考え事をしている。
彼の手にはさっき私が読んだ手紙。クシャクシャに握り潰されている。
グルッペン君はポケットから携帯を取り出し、誰かに連絡する
電話が終わったのか、グルッペン君は私に向き直った。
gr「A。」
「う、うんっ」
gr「これからは、我々と一緒に住まないか」
「…は？」
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ぽわふさ(プロフ) - 凜さん» 良かったです。自分自身、上手く書けている気がしていなかったもので…。ありがとうございます！毎日更新出来るよう、頑張りますね！ (2020年4月9日 22時) (
レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - これを見ると元気が出ます。毎日更新されるのを願っています (2020年4月9日 19時) (レス) id: 73f9389ece (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - まつりさん» そう言っていただけてこの上なく嬉しいです！ありがとうございます…！wrwrdさんとの絡みももっと増やしていきますね！頑張りますっ！ (2020年3月31日 16時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
まつり - 最高です！神です！！大好きです！！ストーリーが本当に大好きです！！(語彙力)更新頑張って下さい！応援してますっ！！ (2020年3月31日 15時) (レス) id: 9861bf3927 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - manaさん» ありがとうございます！このシリーズがここまで続いているのも読者さんのお陰です。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年3月26日 18時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわふさ | 作成日時：2020年3月11日 20時
