104話 ページ6
チア応援が終わり、衣装を着替える為に衣装部屋に戻る。
凛「お疲れ様。Aちゃん」
「…っ！」
なんでそこに凛ちゃんがおるん…？
確かに鍵は閉めていないし、一部の人しか入られない訳では無い。ここにいても不思議ではないが、タイミングがおかしい。
体育祭なのにここに来る必要はないだろう。
凛「そんなに強ばらなくても良いって。何もしないよ。暇だったから遊びに来ただけ！」
可愛らしい笑顔でそういう凛ちゃん。
「…ごめんね、凛ちゃん。この後用事があって…」
この場を逃れるための嘘ではない。怪我が気になるので保健室に早めに行きたいのだ。
凛「うーん。じゃあちょっとだけ時間ちょうだい！」
凛ちゃんはそう言って、ポケットから絆創膏を取り出し私が怪我したところに貼る。
凛「高いところから落ちて…痛かったでしょ？」
他の人から見たら悲しそうに言っている凛ちゃんだろうけど、
2人きりで、それも"気をつけろ"と言われている相手だ。私にはその顔が、少しだけ喜んでいるようにも見えた。
「ううん。大丈夫。…ありがと、凛ちゃん」
凛「ふふっどういたしまして」
凛ちゃんはその後帰っていった。
一体何をしていたのか。気になるところではあるが、考えても分からないので着替えを始める。
自分の服が入ったロッカーを開けて服を取り出すと、紙がパサッと落ちてきた。
「……？」
手紙っぽい。中にはびっしりって言うほどでもないけど、程々に書かれてある。
なんでこんな所に…
丁寧に折り畳められた紙を広げ、内容を黙読する。
Aちゃんへ
直接話すの、ちょっと抵抗があったから手紙を書かせてもらうよ。
この紙を読んでいるということは、あのチア応援っていう競技も終わって着替え始めているところだよね？
チア応援…災難だったね。途中までは綺麗に決まってたのに、最後の大技でミスるなんて。
下で支えてくれた子も怪我していて…少し血、出てたっけ？
まぁでも予想通りかな。こうなることは何となく分かってたの。
…ごめんね、少しイタズラしちゃった。
別にあなたの事が嫌いなわけではないんだよ？遊び心が勝っちゃって。許して？
でもちょっとだけ憎いかな。
「………え」
書いた人の名前が書いてない手紙。
誰からなのか…ハッキリとは分からない。
でも
"憎い"
この言葉だけで、恐怖心を覚えた。
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ぽわふさ(プロフ) - 凜さん» 良かったです。自分自身、上手く書けている気がしていなかったもので…。ありがとうございます！毎日更新出来るよう、頑張りますね！ (2020年4月9日 22時) (
レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - これを見ると元気が出ます。毎日更新されるのを願っています (2020年4月9日 19時) (レス) id: 73f9389ece (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - まつりさん» そう言っていただけてこの上なく嬉しいです！ありがとうございます…！wrwrdさんとの絡みももっと増やしていきますね！頑張りますっ！ (2020年3月31日 16時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
まつり - 最高です！神です！！大好きです！！ストーリーが本当に大好きです！！(語彙力)更新頑張って下さい！応援してますっ！！ (2020年3月31日 15時) (レス) id: 9861bf3927 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - manaさん» ありがとうございます！このシリーズがここまで続いているのも読者さんのお陰です。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年3月26日 18時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわふさ | 作成日時：2020年3月11日 20時
