144話 ページ46
syo「………」
シャオロン君に連れられ、シャオロン君の部屋に入ったはいいものの、両者黙ったまま。
「…どうしたん？シャオロン君」
syo「えっあ、ええっと……」
何故か私をここまで連れてきたはずのシャオロン君が慌てている。
彼はぽりぽりと頬をかくと、息を吐いて話し始めた。
syo「………Aはどう思っとるん」
…はて、なんの事だ。
首を傾げる。
syo「その………トントンと……」
最後、何か言っていたが、声が小さく聞き取れなかった。さっきからモジモジしている彼は一体何を聞きたいのか。
またしても分からないとポーズをとると、意を決したように言った。
syo「〜〜〜ｯだから！！トントンのこと好きなん!?どう思っとるん！！！」
………………………………好き？
私が？
トントン君を？
「………どこ情報かは分からないけど、友達としては好きだよ？」
syo「友達と、して……」
「うん」
彼は落ち着いたように机に手を置き、安堵の息を漏らす。
syo「変なこと聞いてごめんな、ありがとう」
「ん、大丈夫だよ？それよりなんかあったん？」
syo「いっ…いや…！！さっき婿とかなんとか言ってたやろ？相手がトントンになったんかなって…」
「いやいや、あれは親が勝手に言ったことだから真に受けないでいいよ」
そう言うと、コンコンコンと鳴った。
シャオロン君が「なんやー？」と言って出ると、そこに居たのはグルッペン君。
gr「シャオロン、まだ仕事が終わってないだろ？」
syo「あ」
先程気付いたかのように声を漏らす。
だが、シャオロン君は言い返した。
syo「でもよグルッペン。グルッペンもまだ残っとるんやないの？」
ニヤリと微笑み、まるで罠に引っかかった熊を見下すように口に手をあてて言う。
gr「お前後で覚えとけよ………」
グルッペン君はそう言うと、シャオロン君の首根っこを掴んでどこかへ連れていった。
syo「あっ！急に連れてきてごめんな！…答えてくれてありがと！じゃあまた後で、外に出るなよー！」
去り際、シャオロン君は私に向けて言う。
いやいやいや、流石に外には出らんでしょ。
余程のバカじゃない限り………。
―――外でウィーンと音が鳴る。
警察のものかと思ったその音は、私が今いるこの家ではなく、別方向へと進んでいく。
あれ、こっちには来ないの？
窓から除きみると…私の家が、燃えていた。
ごめん、私バカみたい。
その火を見ると、すぐさま家を出ていった。
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ぽわふさ(プロフ) - 凜さん» 良かったです。自分自身、上手く書けている気がしていなかったもので…。ありがとうございます！毎日更新出来るよう、頑張りますね！ (2020年4月9日 22時) (
レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - これを見ると元気が出ます。毎日更新されるのを願っています (2020年4月9日 19時) (レス) id: 73f9389ece (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - まつりさん» そう言っていただけてこの上なく嬉しいです！ありがとうございます…！wrwrdさんとの絡みももっと増やしていきますね！頑張りますっ！ (2020年3月31日 16時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
まつり - 最高です！神です！！大好きです！！ストーリーが本当に大好きです！！(語彙力)更新頑張って下さい！応援してますっ！！ (2020年3月31日 15時) (レス) id: 9861bf3927 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - manaさん» ありがとうございます！このシリーズがここまで続いているのも読者さんのお陰です。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年3月26日 18時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわふさ | 作成日時：2020年3月11日 20時
