139話 ページ41
グルッペン君が私の前に手を出す。
gr「一緒にやってくれるか？」
その言葉がどれだけ嬉しかった事だろうか
今の今まで待ち侘びていた言葉。
「…うん！」
涙を拭い、その手をとった。
先程からずっと私を抱き締めていたチーノ君は、周囲にいたシャオロン君とロボロを遠ざけ、「良かった〜！！」と笑顔で私の肩を揺らす。ちょっとだけ痛いからやめような？
tn「はよ家に帰ろか。もう夜も遅いし」
「そうやね」
そう言ってその場に立つと、ゾム君が私の隣に来て私の手を握る。
zm「寂しかったんやからな。…もう、あんなことせんといて」
ゾム君が寂しがるなんて考えられない程珍しい。「ごめん」と謝りつつも、少し笑いが込み上げた。
zm「なっ。人が悲しんでんのに…」
ut「ゾムが寂しがるとか珍しすぎちゃう？そんなら笑ってまうわ」
zm「俺だって感情持ってる人ですー」
kn「考えられへんわ〜！さてはお前…本当は1人が嫌なんか!?」
tn「お前ら、からかいたい気持ちも分かんねんけど、今は抑えような」
os「じゃあいくめう〜」
オスマン君が行き先を指差す。
その方向へ行こうとすると…
syo「ちょっ待って!?みんな何か忘れてへん!?」
と制止の声が入る。
あれ？忘れ物…？
rb「………あぁ！！エーミール！」
そう、それは今も尚その場に座っていたエミさんだった。
syp「エミさん？何してるんすか？」
ショッピ君が駆け寄り、エミさんの肩を揺らしながら声をかける。それでも反応がない。
何かあったのかとびくびくしながら待っていると、チーノ君が言った。
ci「泣き疲れて寝てるんやないの？」
確認するべく、ショッピ君はエミさんの顔を上げる。
syp「……寝てますね」
ut「まじか！おもろいやんけエーミールぅ〜」
zm「い、いやｯ寝るとか最高かよ…ｯ」
腹を抱えて笑い出す2人。
tn「ショッピ君そいつ担いでくれへんか？」
syp「え？いやいや無理っすよ。重いですやん」
gr「ぶっ……で、では大先生、持ってやれ」
ut「なんで俺!?」
kn「いつも女遊びばっかしとる罰が来たな！」
ut「これ罰なん!?」
しぶしぶといった感じで大先生はエミさんの腕を肩に掛け、支えながら歩いた。
その光景を皆で笑いながら、家へと帰った。
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ぽわふさ(プロフ) - 凜さん» 良かったです。自分自身、上手く書けている気がしていなかったもので…。ありがとうございます！毎日更新出来るよう、頑張りますね！ (2020年4月9日 22時) (
レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - これを見ると元気が出ます。毎日更新されるのを願っています (2020年4月9日 19時) (レス) id: 73f9389ece (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - まつりさん» そう言っていただけてこの上なく嬉しいです！ありがとうございます…！wrwrdさんとの絡みももっと増やしていきますね！頑張りますっ！ (2020年3月31日 16時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
まつり - 最高です！神です！！大好きです！！ストーリーが本当に大好きです！！(語彙力)更新頑張って下さい！応援してますっ！！ (2020年3月31日 15時) (レス) id: 9861bf3927 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - manaさん» ありがとうございます！このシリーズがここまで続いているのも読者さんのお陰です。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年3月26日 18時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわふさ | 作成日時：2020年3月11日 20時
