138話 ページ40
みっともない姿を彼らに見せてしまった。
私は目を擦り、無理やりに笑顔を作る
「―――だから、私の事、放っておいて………ｯ!?」
ガシッと勢いよく抱き締めてくるチーノ君。
勢いに負けて倒れそうになるが、何とか踏ん張る。
190cmもあるその巨体は微かに震えており、いつもの無邪気な彼とは大違いだ。
ci「…そんなこと、言わんとってや…！女子に立ち向かっていった勇気あるAはどこいったん!?こんなことでそんななるんか！！……昔はおらんくても、っ今はｯ俺らがおるやろ！！！」
強く、強く抱き締めてくる。
彼がどれだけ全力で伝えているのか、ひしひしと伝わってくる。
私以上に声を漏らす彼。
私の肩には、彼の涙が落ちて濡れている。
でも、迷惑かけれないじゃん。
こんなことで彼らを頼って、彼らが傷付くのが怖い。
「でも、無理やって…！」
押し返そうとするけれど、流石に押し返せず、彼の肩に顔を埋める。
syo「そんな弱気になるなや、まだ時間はあるやろ…ｯ？」
rb「せやぁ…ｯ！…俺らは迷惑なんて思ってへん！！」
チーノ君に続き、今度はシャオロン君とロボロが近寄って、チーノ君の肩に埋めていた私の顔を上げる。
今にも泣きそうな顔で、声が震えながら言う2人。
os「無視されて、俺らは傷付いたんや。せやから俺らのお願い、聞いてくれるよな…？」
いつもの可愛げのあるオスマン君とは違い、少し怖い。けれど、どこか優しい。
ut「1人でそんなに抱え込まんくてええ。いつでも頼って」
大先生の綺麗な手が私の頭を撫でる。
kn「こんななってるAを、放っておけるわけないやん」
いつもの元気の良さはどこへやら、目を少し赤くさせて言うコネシマ君。
em「………そうｯです、よ…！溜め込まないで下さい…ｯ！！」
…そう言って、エミさんはその場で泣き崩れる。
zm「そんなに俺ら、頼りないんか？こんなことでへばるようなやつやないって、Aが分かっとるやろ？…やから、頼ってや！！」
syp「…みなさんの言う通りですよ。Aは人に優しくしすぎです。もっと、俺らをこき使ってもいいんすよ？」
「……でもっ」
tn「でも、やない。…頼ってほしいんや。みんなそう思っとる」
gr「俺達も凛には消えてほしいくらいだ。目的は同じ、今のうちに片付けるゾ」
皆の言葉に、心がじわじわと温められて、これ以上出ないようにと堪えていた涙が、ぼろぼろと流れてきた。
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ぽわふさ(プロフ) - 凜さん» 良かったです。自分自身、上手く書けている気がしていなかったもので…。ありがとうございます！毎日更新出来るよう、頑張りますね！ (2020年4月9日 22時) (
レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - これを見ると元気が出ます。毎日更新されるのを願っています (2020年4月9日 19時) (レス) id: 73f9389ece (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - まつりさん» そう言っていただけてこの上なく嬉しいです！ありがとうございます…！wrwrdさんとの絡みももっと増やしていきますね！頑張りますっ！ (2020年3月31日 16時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
まつり - 最高です！神です！！大好きです！！ストーリーが本当に大好きです！！(語彙力)更新頑張って下さい！応援してますっ！！ (2020年3月31日 15時) (レス) id: 9861bf3927 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - manaさん» ありがとうございます！このシリーズがここまで続いているのも読者さんのお陰です。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年3月26日 18時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわふさ | 作成日時：2020年3月11日 20時
