137話 ページ39
「中学の時、いじめを受けてたんだ」
眉を少し下げ、当時のことを思い出しながら言う。
zm「え…？前は仲良いって言うてたやん。嘘やったん？」
「ううん。嘘やない。けど…やっぱいじめは起きててさ」
「私が昔、虐められるようになったのは、私が"迷惑をかけた"から。…誰にでも失敗はあると思うんよ。完璧に何でもこなせる人なんて居ない。
私は手先が器用で、誰に対しても優しくて、頭が良くて……。嫌われるのが嫌で、"完璧"を演じてたの。でも…」
ガクガクと震え始めた手を抑え、深呼吸をして言った。
「私の友達に、虐められている人がいてね。凄く辛そうだった。毎日罵られて、菌扱いされて、机の上には白い瓶に一輪の花を置いて、彼女の机に落書きなんか当たり前で、外傷を負ったりしてたの。それ見てると、なんだか耐えられなくて…。その子を、助けた」
あの子の当時の暗い顔、泣き顔、絶望の顔、感情も何も無い、無の顔。今でも鮮明に覚えている。
「……するとね、その子を虐めていた人達が、私に向かってこう言ったんよ。「邪魔しないで」って。でも簡単に許せないやん？そんな事して何が楽しいん？って言い返したの。そしたら、次は虐めの標的が私に変わった」
…その後の、虐められていた子の顔といったらもう安心してて、私、助けた意味あったんだなって凄く嬉しかったなぁ
「虐められていた子がされていたような虐めを受けたの。こんなことで虐めてくるなんてって呆れて皆の前で笑っちゃって、そしたらどんどんエスカレートしていって。私もだんだん追い込まれた。助けた子は、私を見ると薄気味悪く笑い、周囲の人は見ていないふりをして、参っちゃって…。その時に影で支えてくれてた親友には感謝してもしきれないな」
今になってキーホルダーの事を思い出し、昔の自分、馬鹿だなあと涙ながらに笑った。
「でも親友まで虐められるのは嫌で、親に言ったら「移住するわ」って言ってきて、正直びっくりした…。けど、その判断をしてくれたのはとても助かった。嬉しかった。何より転入先の学校で、こんなにいい人達と出会えたんやし！」
kn「A…！」
syp「ｯ…俺らも…！」
「……でも、凛ちゃん相手だと、昔みたいに逃げれるわけじゃない。…そりゃ、皆に助けてって言いたいけど…今回ばっかりは無理だよ…ｯ！」
顔は涙でぐちゃぐちゃ。
うぅ…と静かに声を漏らして泣いた。
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ぽわふさ(プロフ) - 凜さん» 良かったです。自分自身、上手く書けている気がしていなかったもので…。ありがとうございます！毎日更新出来るよう、頑張りますね！ (2020年4月9日 22時) (
レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
凜 - これを見ると元気が出ます。毎日更新されるのを願っています (2020年4月9日 19時) (レス) id: 73f9389ece (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - まつりさん» そう言っていただけてこの上なく嬉しいです！ありがとうございます…！wrwrdさんとの絡みももっと増やしていきますね！頑張りますっ！ (2020年3月31日 16時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
まつり - 最高です！神です！！大好きです！！ストーリーが本当に大好きです！！(語彙力)更新頑張って下さい！応援してますっ！！ (2020年3月31日 15時) (レス) id: 9861bf3927 (このIDを非表示/違反報告)
ぽわふさ(プロフ) - manaさん» ありがとうございます！このシリーズがここまで続いているのも読者さんのお陰です。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2020年3月26日 18時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわふさ | 作成日時：2020年3月11日 20時
