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参 九尾 ページ5


生徒1「嘘・・・九尾様・・・なの・・・?」


生徒の一人が衝撃だと目を見開いた。


なぜこんなにも驚くのか、説明には少し時間がかかる。


まず、基本的に妖怪とは三つの種族によって統治されている。



天狗の一族の配下にいるもの、


鬼人の一族の配下にいるもの、


そして九尾の一族の配下にいるものだ。



それぞれに本家、分家があって、基本的に本家の者が次期一族の、そして配下の者達の当主となるのだ。


そして、私は本家の綾瀬家の九尾。次期当主に選ばれている。



A「私は綾瀬A、九尾一族次期当主となる者よ。

と言っても、別に特別扱いはしなくていい

ただ、あまり馴れ馴れしくはしないでよね・・・」


そう言って、私は人間姿に戻った。


はっきり言って妖怪姿は他人に見せたくない。

次期当主の肩書きやらが目当てで来る奴が多いし、


人間の場合、化け物と恐れるか捕らえてその力を利用しようとする者しかいない。


流貴「はいは〜い!俺の名前は流貴、苗字は覚えてないで〜すw

一応は飯綱だよ、みんなよろしく!」


流貴の自己紹介を聞き流しながら、私は机に突っ伏した。




『A!ほら、そんな顔しないでね?笑ってよ!』


ふと浮かんだ笑顔を頭の中から振り払い、


遠くなる教室の声を子守唄にして浅めの眠りについた・・・・




?「・・・・・・・・・」


肆 敵意の目→←弐 狼賽先生



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作者名:冷夏〜向日葵〜 | 作成日時:2015年7月8日 22時

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