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弐 狼賽先生 ページ4



狼賽「はい、私がこのクラスの担任の狼賽〜ロウサイ〜です。皆さんどうぞよろしくお願いします」


優しげな笑みを浮かべた男の先生は、生徒全員を見回した。


A「・・・・・」


狼賽「えぇっと、彩瀬Aさん・・・で正しいでしょうか?前に出てきてください」


A「ひゃっ、ひゃい!?」


突然呼ばれて、なんとも情けない声が出る。クスクスと、教室中に笑いが起こる・・・

先生までが笑っているのだ。


A「・・・で、何ですか?」


内心慌てつつ、私は教卓へ。

すると、先生は私の頭を撫で始めた。


狼賽「それでは、綾瀬さんから妖怪姿になってもらいましょう。これを自己紹介がわりとします」


驚いた私は、先生を振り返った。

何ら変わらぬ掴みどころのない笑顔で、悪びれる様子もなくこちらを見ている。


A「せ、先生?私は・・・」


しかし、向けられる視線に耐え切れずに、仕方なく変化を解いて妖怪姿に変化する。


全員-A「「「え・・・!?」」」



教室中がざわめいた・・・






流貴「あちゃ〜」


ざわめくのは当然と言える。



何故って、目の前にいるのは



恐らくここにいる全員が普通会えるはずのない者だからである。


参 九尾→←壱  付き人



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作者名:冷夏〜向日葵〜 | 作成日時:2015年7月8日 22時

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