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第5話 【一ノ瀬理玖】 ページ5

『悪い、遅れた。』


扉を開けると、机に突っ伏したまんまの華威の姿が。


「今日は何を歌うんだぁ…?」


相変わらず机に突っ伏したまんまの華威が尋ねる。

そうだな…。もう直ぐ、新歓だし…新歓のオリエンテーションの曲でも。

答えようとした時。


「えー…三年一組の一ノ瀬 理玖ちゃん、一ノ瀬 理玖ちゃん。至急、日本文化部部室に来てください」


誰だ。勝手に放送室使ったの。まぁ……大方目処は立っているのだが。

しかたない。行ってやるか。


ふと、華威に視線を移してみると、華威の相棒、フェニックスと何やら話していた。


『少し出てくるな、今日弾く曲の候補でも出しといてくれ』


そう告げて、部室を後にした。

フェニックス、着いてくるのだな。


『しっかし、なんで放送を使うんだ。というか、そんなに大事なこと?』


部室に独りでいる華威も心配だし、他の部活だってこの後見て回らなければならないのに…!

華威は、1人で居るの、好きじゃないもんな…。

そんなことを考えて居るうちに、ある部室の扉の前に立っていた。

仕方がない。呼ばれたんだからね。


ガチャ


_________日本文化部


『ったっく、勝手に放送室を使うな。先生方にも迷惑がかかるだろう?』

「ごめんって。許してよ理玖ちゃん。一大事なんだよ〜。」


日本文化部部長。2年D組。神谷信哉。

色々と世話をしている、後輩。


『全く。で、どうしたんだ?』

「それがさー。今年新入部員が入らなきゃ、廃部でしょ?」

『まぁ、そうだな。』

「でしょ!?だからさ〜、新入部員を入れたいんだけど、どうしたらいいかな〜?」


なるほど。そういうことか。


『それなら日本文化部らしく、お茶を振舞ったり、書道で何かを書いてみればいいのじゃないか?』

「うーん。とりあえずそれでやってみるよ!」

『あぁ、頼んだぞ?もし今年入らなきゃ、マジ廃部だからな?』

「分かってるって〜。」


わかってるようには思えないけどな。

さて、終わったことだし。

部室に戻ろうか。

第六話 【時春 華威】→←第四話 【氷上 海】



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時雨ンジャー@堕天使さっきー(プロフ) - 柏。さん» お疲れ様! (2017年9月19日 17時) (レス) id: f232c389ed (このIDを非表示/違反報告)
柏。 - 終わった! (2017年9月19日 0時) (レス) id: dc53ed611e (このIDを非表示/違反報告)
柏。 - 更新しまーす! (2017年9月19日 0時) (レス) id: dc53ed611e (このIDを非表示/違反報告)
時雨ンジャー@堕天使さっきー(プロフ) - 森のくまさんさん» おかえり!! (2017年8月27日 20時) (レス) id: f232c389ed (このIDを非表示/違反報告)
森のくまさん(プロフ) - やばい、久しぶり過ぎて可笑しいことになったけど終わったよ (2017年8月26日 15時) (レス) id: c92899c664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:学園創立者 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tekitouni  
作成日時:2017年7月5日 17時

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