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「ハッ!俺に来ない成長期に災いあれ!」
「?……Aすまなかったな」
杏寿郎の顔を見ると珍しく気落ちした様子だった。
「ごめんなんでもない。
ーーあの柱の前での耀哉の紹介だろ?なんも説明もないままの紹介だったし、柱になる気がない事を彼奴は知ってたからこうした実力行使に出たんだと思う」
俺の家の事もあるし、あの場で無理して俺を守った所で杏寿郎も悪者になるかもしれない。だからあの場ではしょうがないよ。
と杏寿郎に笑いかける。向こうもほっとした顔をしてAの頭を撫でる。幼い頃からの癖みたいなものだ。
「なかなか此方に来ないAが本部に来るなんてどうかしたのか?」
「俺の家が代々影の呼吸を継承してるんだけどその修行に来てるんだ」
「ほう!では不死川に使ったあの技が?!」
「うん。第一段階の修行が終わったばかりだけど、その段階で既に影の呼吸の基礎の参ノ型が使える奴が現れるのは久方ぶりだって本の奴が言ってた」
「本の奴?!」
杏寿郎に影の呼吸の習得方法を教える。
変わった修行をしているのだな!とまた頭を撫でる。
そもそも、煉獄杏寿郎と仲が良いのも実家の本業で幼い頃[父が死 ぬまで]頻繁に産屋敷邸に訪れていた。
父が柱だった杏寿郎は初めて会った時も迷子になって泣いていたAを産屋敷邸まで連れて行った事がきっかけで仲良くなり、実家の本業を知る数少ない人間の1人だ。
他に今の代の柱で知っているのは悲鳴嶼行冥のみである。
実家の本業については情報が漏れないよう、かん口令が敷かれており、六条家の人間ですらも話せない。
杏寿郎が知っているのはかん口令も知らない歳の時に父の仕事についてAが話してしまったのがきっかけである。
本来は産屋敷の当主から説明がない限り六条家の人間ですら話してはならなかった。
しかし、それを知った当時の産屋敷耀哉は笑って済ませ、幼い杏寿郎には六条家について詳しくその時に話していた。
「そうだ!ねぇ、杏寿郎ここ甘い匂いが沢山して甘味処に辿りつけないんだ。連れてってくれない?会ってない間の話も沢山したい!」
任務とか入ってない?とAは首を傾げる。
「夜までないから案内しよう!奢ろう!」
「いや、奢りは大丈夫。」
杏寿郎に奢ってもらい沢山美味しいお団子を食べた。
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冴輝(プロフ) - 小雪さん» 誤字の連絡ありがとうございます。宜しければどこの部分に誤字があったか教えて頂けますか? (2020年4月21日 18時) (レス) id: cfad016dbd (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - 陰(いん)でわなく隠(かくし)だと思います。後処理隊は (2020年4月21日 17時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴輝 | 作成日時:2019年10月4日 4時