20 鬼殺隊としての仕事 ページ22
漸く鬼退治の任務が来るようになり、Aの鎹鴉の八咫(ヤタ)がやっと仕事が出来ると泣いて喜んでいたのを実家の鷹のサユに慰められていた。
その日も八咫から任務が伝えられ鬼退治に向かい、鬼を倒して終わった時だった。
「ココヨリ、南西方向に向カッテクダサイ(名前サマ)!!」
ここから南西方向?そこは確か水柱 冨岡義勇の管轄ではなかったか?
その事を八咫に聞くと、水柱は現在違う案件があり今そこに向かうのは無理との事。
鴉に言われた所に行くと周りより少し大きな山があり、山の方に意識を集中させると複数の鬼の気配がし、その中でも気配が大きい奴が一匹いるようだ。
鬼は本来群れになって行動する事はなかったはずだが、鬼の事情なんぞ知ったこっちゃないので、気配の大きい所へ向かう。
走って向かうと鬼と一人の剣士が戦っていた。
剣士の方は怪我をしており右足と左腕から血が出ていた。
鬼と剣士が距離を空けた所で鬼と剣士の間に入り、剣士を背中に隠し鬼と対峙する。
「応援に来ました。鬼の相手は俺がします。貴方は下がっていて下さい」
顔だけ剣士の方に向ける。鬼の方にも警戒は怠らない。
「はぁ?応援なんて頼んでねぇよ!お前見た事ない顔だな、俺よりも階級の低い奴がでしゃばるなよ!」
「右足と左腕を怪我している影響か、呼吸を維持出来ていませんよ」
「五月蝿ぇ!!鬼を沢山倒していない早く階級を上げるんだよ!引っ込んでろ!」
そう言いながら鬼へと向かっていく。
二人の会話を聞いていた鬼も、倒される前提の会話だったので頭に血が昇っている。
「(不味い!!)」
怪我の影響で呼吸を使えず、目の前に鬼の拳あり、もう駄目だ、と諦めたとき
ーー影の呼吸 参ノ型 天道 鏡花水月
「だから言ったでしょう。無理だって」
怪我している状況で呼吸も乱れて全集中の呼吸・常中を使えないのに無理だって。
鬼の頸は胴体と離れ、剣士の前で拳が地面に落ちる。隠の人を手配し、剣士に隠の人が来るまで動かない様に釘を指し、山の中にまだ鬼の気配がする方へ走る。
鬼を倒しているとまだ気配があった方角の鬼の気配が減っている。誰かが更に応援に?
鬼を倒し終え、人の気配のする方へ向かう。
そこには右半分が無地・左半分が亀甲柄の羽織を着た男が立っていた。
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冴輝(プロフ) - 小雪さん» 誤字の連絡ありがとうございます。宜しければどこの部分に誤字があったか教えて頂けますか? (2020年4月21日 18時) (レス) id: cfad016dbd (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - 陰(いん)でわなく隠(かくし)だと思います。後処理隊は (2020年4月21日 17時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴輝 | 作成日時:2019年10月4日 4時