1 最悪の対面 ページ2
ある日六条家に産屋敷から文が届き、母と産屋敷との協議の末Aの影の呼吸の修行が決まり鬼殺隊の本部へと足を運んだ。
影の呼吸とは無惨を後一歩の所まで追い詰めた日の呼吸の使い手のいた時代にもいたとされる使い手の少ない呼吸法である。
修行方法が特殊であり産屋敷邸にある影の呼吸が記された本が3冊ある。ただ読むだけでは影の呼吸の仕方が記されているだけだが、Aの実家である六条家の陰陽術を使うことによって初めて本効力が発揮される。
本の中に精神のみ入り込み肉体の方は眠った状態となり3冊全ての修行を終えた時、影の呼吸の使い手となれる。
影の呼吸を初めて使ったのが六条家であり、過去様々な人間が影の呼吸を取得しようと修行をしたがその結果、日の呼吸の派生である呼吸法ですら使え無い体になったり、植物人間になってしまったり、最悪の場合死亡してしまった。
そのため影の呼吸は陰陽術を駆使し使用方法を本に記し陰陽術を使って使い手となるには産屋敷家の当主と六条家の判断がない限り影の呼吸の取得は出来なくなった。
200年その使い手はいなかったが、本の中に入り無事修行の第一段階を終えたAは本部の庭に呼ばれていた。
その場所は未来、竈門炭治郎の裁判が行われる場所になるが、Aはこの綺麗な庭が好きだった。
実家の用事で産屋敷邸を訪れると決まってこの場所で縁側に座って日向ぼっこをしていた。
当主である産屋敷耀哉が現れるまで流れる雲を見ながら縁側で日向ぼっこをしていると続々と人が集まって来ていた。
左右違う模様の羽織を来ていたり、瞳から涙を流して手を合わせていたり、うるさい人だったり。
何か話しかけられていた気がしていたが、自分には関係のない事だと思い、雲を見ていたらお館様のお成りですという言葉が聞こえ、声が聞こえた方を向く。
そこには産屋敷耀哉と妻である産屋敷あまねがこちらに歩いて来ていた。騒がしくしていた人達は皆ザッと跪き耀哉に対し敬意を表した。
「急に集まってもらってすまないね、私の可愛い剣士(こども)達。今日は皆に紹介したい子がいてね、」
目は見えなくなってきているが、跪く剣士達を見渡した。
「彼の名前は六条A、将来の柱候補だよ」
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冴輝(プロフ) - 小雪さん» 誤字の連絡ありがとうございます。宜しければどこの部分に誤字があったか教えて頂けますか? (2020年4月21日 18時) (レス) id: cfad016dbd (このIDを非表示/違反報告)
小雪 - 陰(いん)でわなく隠(かくし)だと思います。後処理隊は (2020年4月21日 17時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冴輝 | 作成日時:2019年10月4日 4時