【鬼滅の刃】拝啓 お館様。癸、柱にはなれません。《冨岡義勇》

□第一刀＊桃塚という女 ページ3

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【モモ】(桃、学名は Amygdalus persica )は

バラ科モモ属の落葉小高木。
また、その果実のこと。


中国において桃は仙木・仙果と呼ばれ、

昔から邪気を祓い不老長寿を与える植物として

親しまれている。

日本においても中国と同様、古くから桃には
邪気を祓う力があると考えられている。

『古事記』では、

伊邪那岐命が桃を投げつけることによって鬼女

予母都色許女を退散させた。


『桃太郎』は桃から生まれた男児が長じて

鬼を退治する民話である。


3月3日の桃の節句は、桃の加護によって

女児の健やかな成長を祈る行事である。







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A「桃で鬼退治ができるなら

この世の中も平和になるのになあ〜、

そうは思わない？＿＿＿＿＿冨岡さん」





冨岡「…………………話にならんな」






ばふん、とその小さな手に似つかわしくないほど

大きく分厚い書物を閉じて

欠伸をしながら気だるげに問うてくる彼女






＿＿＿＿桃塚 Aは星の呼吸の使い手である。




先日、竈炭治郎 禰豆子と柱合裁判にかけられた後

蝶屋敷での療養、及び機能回復訓練にも

参加していた新米鬼殺隊士。



こう見えても一週間ほど前に出会ったばかりだ。






A「むぐぐ、冨岡さんも夢をもって下さいよ…


私も男として生まれてたら『桃太郎』みたいに

もっと強くなれてたのかなあ〜〜」





冨岡「……………何でだ？」





A「だって！！！私の苗字に『桃』って！！！

入ってるじゃないですか！！！

今まで上手く鬼を狩ることが出来ていたのも

もしかしたら『桃』の加護の

お陰なのかもしれないなー、なんて………」





…………何故自分で言い出しておいて

照れているんだ、こいつは。



いつになっても掴めそうにない、不思議な奴だ…。



なんて冨岡義勇もそう思うのはその筈、








A「お館様から頼まれていた

薬草の書物の確保も無事済んだことですし、

そろそろお屋敷に戻りませんか？

炭治郎達も心配だし………。」



冨岡「…………そうだな、」






A「まあ、あんな戦闘の後に

鬼の禰豆子ちゃんはともかく

私だけ無傷、っていうのも…………………

中々面白い話ですよね…………」









この女ただ一人


あの十二鬼月、下弦の伍である蜘蛛の鬼との戦闘後



無傷で帰って来たのである＿＿＿＿＿＿＿＿。





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