音羽先生の彼女 (ページ6)

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そのアナウンスにいち早く反応した喜多見チーフ。

喜「東京MER了解。出動します」

その一言でMERメンバーが一斉に動きだした
比奈先生はまだ戸惑っている

久「死者0とは大きく出たねぇ。お手並拝見といこうじゃないか」

そして音羽も現場へ向かう為に動き出す

喜「こちらMER喜多見。現場の状況をお願いします」

機器管理対策室から現場の映像がきたが、レスキュー隊の活動が難航しているせいか、詳細は不明らしい

喜「着いたら俺と比奈先生・A先生でまずトリアージ。それぞれ10。夏梅さんAEDと点滴セットライン、携帯用エコーの準備、それから蘇生セットも・・・」

それぞれに的確な指示を出していく喜多見チーフ。

黒田先生や白石とはまた違った凄さに驚く

それぞれが準備をしていると・・・

比「あの、大丈夫なんでしょうか・・・」

夏「何が？」

比「喜多見チーフ、まだ誰も本当の実力を知らないですよね？もと救命医のA先生ならとまかく・・・」

『比奈先生、余計なこと考えずに自分の仕事に集中しましょう』

そしてERカーが現場に到着する

車を降りて目にしたのは、横転したバスと運転席が潰れたトラック。

煙の立ち上がる傍で怪我で苦しむ人々。

喜「ミンさん蘇生セットあるだけ持っていきましょう。冬木先生、もう麻酔準備して下さい」

「「わかりました」」

喜「行きましょう」

ストレッチャーを運びながら現場を確認していく

『比奈先生、トリアージの時に処置内容書くの忘れないでね』

比「はい」

喜「さすがですね～。A先生は左から、俺はバスのほうに行きます」

『わかりました』

『MERのAと言います。分かりますか？聞こえたいたら私の手を握ってみてください』

声をかけた男性の手がわずかに動く

『反応あり！レスキュー！反応はありますが、いつ急変してもおかしくありません！搬送急いで下さい！』

レ「承知しました！」

=バスの前=

喜「レスキュー隊の隊長さんですね？切断が終わったら我々が先に中に入ります。トリアージしますから赤タグの人から先に運び出してください」

千「都知事のポイント稼ぎのチームですか。救助活動が終わるまでひっこんでろ」

喜「そういう訳にはいきませんよ」

その時、レスキュー隊が窓を割り、中への侵入が可能となる

安全確認をしてから中へ、というレスキュー隊の言葉を無視して、喜多見チーフはバスの中に飛び込んでいった