音羽先生の彼女 (ページ49)

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喜「へぇ～っ！」

音「まさか高輪先生が喜多見チーフの元奥様だとは思いませんでしたけど」

喜「えっ！？おっおい・・-ちょっちょっ・・・」

夏「どうしたんですか？」

喜「いや・・・ちょ、超詳しい・・・」

慌てて尚を追いかける喜多見チーフ。傍から見るとすごく笑えてくる

喜「それ言わないで下さいよ。俺はいいんですけど、むこうに迷惑かかるんで・・・言いますよね？その目・・」

その時緊急アラームが響き渡る

「都庁危機管理対策室から連絡。稲城市矢野口の稲城トンネルにて天井崩落事故発生。詳細は不明だが、中規模医療事案と認定。東京MERの出動を要請する」

喜「MER了解！出動します」

喜「こちらMER喜多見。現場の状況は？」

清「崩落に巻き込まれた車両は確認されているだけで2台。負傷者は5名、まだ増える可能性があります」

現場に到着すると。5名どころか何十人という人がトンネルから出てきてぐったりしていた

喜「夏梅さん、ミンさん、外傷がある人は洗浄・消毒して傷の処置をお願いします。A先生・音羽先生・冬木先生は手分けしてバイタルのチェック、冬木先生はバイタルチェックが済んだらERカーに戻って徳丸くんと手術室のセットアップを。これから重傷者がでてくるかもしれません」

「「「了解」」」

『・・・・喜多見チーフは？』

喜「音羽先生、A先生、後はお願いしますね。これ、貰います」

そう言うと喜多見チーフは当たり前のように救命バックを持ってトンネルに入っていった

夏「止めないんですか」

音「どうせ止めても行くでしょう。奥は私と夏梅さん、手前は冬木先生とミンさんで。A先生は1人で行けますか？」

『問題ありません』

音「呼吸が苦しそうな人はサチュレーションチェックして必要なら酸素投与を。頭部に傷がある人は念の為A先生を呼んで下さい。・・・・・医師の音羽と言います。大丈夫ですか？」

『医師のAと言います。今、1番苦しいのどこですか？』

それぞれが懸命に処置をしていると、退避命令が出たのか喜多見チーフがトンネルから出てくるのが見えた

ﾚｽｷｭｰ「先生、こちらの方お願いします！」

『はい！医師のAといいます。私の声聞こえま・・・白衣？』

ネームプレートを見ると名前は高田憲明さん。病院名は・・・移植ネットワーク？

今日、東京海浜病院は移植手術の日

偶然・・・？