音羽先生の彼女 (ページ37)

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夏「A先生！！でも！！」

音「(A・・・正気か！？)」

『桃花ちゃんが待っています。今日はお迎えの日でしょう？。喜多見チーフ、私が行きます！海外にいたころ、治安の悪いところでの医療も経験しています！！』

喜「A先生・・・・」

新「中野、マイクを用意しろ」

こうして中へ向かうのは私になった

イヤホンを持っていけない為、警察の方に胸ポケットにマイクを仕掛けてもらった

新「救出のチャンスになった時はマイクを１回叩いて下さい。命の危険を感じたらマイクを2回叩いて下さい。必ず助けます」

『信じています』

喜「A先生・・・」

『大丈夫です。必ず戻りますから』

音「A先生、本当に行くんですか？」

『音羽先生、大丈夫です。日葵ちゃん、必ず助けましょうね』

音「(A・・・・)」

警察の人に付き添ってもらい、ゆっくり店に近づく

「カバンの中身を見せろ。本当に看護師だろうな？」

『私は医者のAAといいます。自分でいうのも何ですが、けっこう有名なので名前を検索すれば顔が出てきます。信じられないならそれで確認をして下さい』

「うるせえっ早くやれっ」

強引に店に引きずり込まれる

店内を見渡すと、座布団でぐったりしている日葵ちゃんが

『日葵ちゃんっ！よく頑張ったね。すぐお薬入れるね。ゆっくり呼吸してね』

話しかけながらブドウ糖を投与するが、中々効果が見られない

「終わったらでていけ！」

『おかしい・・・効果がでない・・』

「おい、治ったんじゃねぇのかよ！！」

体をくまなく調べると、ヒューっとした呼吸音に皮膚の発疹。まさか・・・

『あの・・・日葵ちゃんに何か食べさせました？』

「え？」

『私が来る前、日葵ちゃんに何か食べさせたなら教えて下さい』

「これ・・・チョコ・・・」

チョコの原材料を確認していくとアーモンドパウダーの文字

やっぱり・・・

『このチョコレートが原因です。日葵ちゃんはアーモンドアレルギーを持っています。これは食物によるアナフィラキシーショックです』

「そんなん知らねえし！」

『すみませんが、急がないと本当に日葵ちゃんが死んでしまいます！！』

そう言って日葵ちゃんを抱えて走り出すが・・・

バァン！！

『！！ｷｬｯ！！』

「日葵抱えてこっちにこい！！」

新「現地の様子は確認できるか！？」

警官「隊長！！犯人が人質を連れて顔を出しました！！」