音羽先生の彼女 (ページ34)

今日:68 hit、昨日:148 hit、合計:362,151 hit

33 ページ34

そこで疑問が1つ

『あの・・・喜多見チーフはまさか・・・』

喜「鋭いですね～。トリアージを行います」

そう言って「ちょっとすいません」と言いながら、何の躊躇もなく柵の中に入っていく

もちろん警察は大反対

そんな中喜多見チーフから1人の女性をERカーでオペすると連絡が入る

喜「冬木先生、輸血の準備お願いします。A先生とミンさん、あなたたちは先に車に戻ってオペの準備お願いします。比奈先生たちは救急隊への引渡しが終わったらすぐERカーに来てください」

『了解』

ERカーに戻った時、銃声が響く

その直後、喜多見チーフが1人の女性を抱えて戻ってきた

『チーフ！今の銃声、大丈夫ですか！？』

喜「大丈夫です！急ぎましょう！冬木先生、全麻出すぐに開腹します」

『ショック状態ですね。Aラインもお願いします』

オペの準備をしていると、SITの隊長が乗り込んでくる

「貴様！死ぬつもりか！！」

喜「すみません、急いでいるので」

『オペの邪魔です。出ていって下さい』

「こっちは命懸けで戦っているんだ！引っ込んでろ！」

夏「こっちだって戦っているんです！出ていって下さい！！」

夏梅さんと一緒に何とか警察を追い出す

そして喜多見チーフを中心にお腹を刺された渋谷という女性のオペをしていく

冬「渋谷さーん、分かりますかー？」

喜「渋谷さーん、医師の喜多見と言います。もう大丈夫ですからね」

ところが渋谷さんの様子がおかしい

渋「日葵・・・娘を助けて下さい・・・娘が中に・・・」

夏「動かないで下さい。傷口が開きます。それと娘さんというのは・・・」

『中ってもしかして・・・』

喜「夏梅さん、さっきの警察の人呼んでください」

オペ室の扉が開くと間髪入れずにさっきの刑事が入ってくる
その後ろには尚の姿

『いらしてたんですね』

音「遅くなってすみません」

新「警視庁の新井と言います。犯人はあなたを寄越せと言っていますが・・・・」

渋「私の・・・元夫です・・・暴力が酷くて、娘を連れて逃げました・・でも・・・つけ回してきて・・・」

新「喜多見と言ったな。ちょっと来い・・・・・・いいか、まだ搬送するな。交渉材料になる」

それは出来ないという喜多見チーフだが、子どもの命がかかっているという言葉に何も言えなくなってしまう。

その結果、可能な限りここでケアをし、危険を感じたら即搬送という形をとることになった