音羽先生の彼女 (ページ32)

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厚労省

白「研修医がミスをするんじゃなかったの？」

久「申し訳ございません！おい、音羽！！」

音「研修医にオペをさせましたが、喜多見チーフがカバーしてしまいました。結果的に研修医の成長を促すことに・・・久「ご期待に添えず申し訳ございません！」

白「それに、喜多見だけじゃないでしょ？」

音「と、申しますと？」

白「AA。救命あがりの脳外科医。彼女の素早い判断も1つの要因ね・・・」

音「厚労省や日本医師会も注目する医師ですから・・・」

白「それで、次の手は考えているの？」

音「はい。A先生も優秀ですがMERの要は喜多見チーフです。調べたところ、中南米の医療組織を抜けてからMERのチーフに抜擢されるまで1年の空白があることが分かりました」

久「なんだ、その1年って・・・」

音「関連各所に問い合わせましたが、明らかに箝口令が敷かれています」

白「赤塚・・・？」

音「何か都合の悪いことを必死で隠しているとしか思えません」

白「へぇー・・・面白そうね・・・期待してるわよ」

音「はい」

白「面白いといえば・・・あなたも見かけによらないのね」

音「どういう意味でしょうか」

白「あなたの恋人なんでしょ？・・・優秀な脳外科のAA先生」

音「！！！」

久「何っ？」

音「何故それを・・？」

白「秘書がたまたま彼女と食事をするあなたを見かけたの。調べさせたら彼女が海外の医療チームから戻った3年前からの付き合いだそうね」

音「・・・・」

白「別にあなたが誰とお付き合いしようがどうこう言わないわ。ただ恋人だろうがMERを潰す為なら徹底的に利用しなさい。それが出来ないなら別れることね。彼女がMERの活動を望んでいるのならそれがベストな判断ね」

音「心得ております。ただ・・・彼女はそこまで弱くありません」

白「へぇ・・・まぁ期待してるわよ、音羽さん」

===MER医局===

比「おはようございます。・・・何ですか？」

夏「ロッカー、要らないんじゃなかったんでしたっけ？」

徳「工具入れにしようと思ってたんスけどー？」

ミン「同じ穴のムジナですね！」

冬「難しい言葉を知ってますね～」

比「研修が終わったらすぐ出ていきますから」

『顔、怖いですよ？甘いものでもどうぞ♡』

つかの間のほのぼの時間が過ぎていく