音羽先生の彼女 (ページ30)

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比奈side

喜「夏梅さん、こっちは大丈夫ですので、比奈先生のフォローに」

音「ここは大丈夫です。弦巻先生のほうへ」

夏・ミン「「はい！！・・・・比奈先生、手伝います」」

比「この子、車内収容したら酸素10リットルお願いします」

その時、男の子の母親が「息子は！？」と詰め寄る

比「大丈夫ですよ。お母さんは痛いところありますか？」

その女性は大丈夫だと答えたが、歩き出した後すぐに倒れてしまう

比「！！大丈夫ですか！？上向けますね」

浅い呼吸に腹部の腫れ。腹部臓器の損傷か・・？

夏梅さんにエコーを貰って確認するとやっぱり出血が確認できた

ショック状態・・・搬送を待ってたら間に合わない・・

比「ERカーに運びます」

ミン「え？」

比「喜多見チーフ！音羽先生、A先生！腹腔内に出血が見られる方で緊急オペが必要です。ERカーに戻って下さい」

誰かの1人でも・・・

喜「無理です。手が離せない」

音「こっちも」

『同じく』

比「そんな・・・」

喜「比奈先生、あなたがやるしかない」

今、何て・・・・

比「やれません！私は研修医ですよ！1人でオペなんて無理です！！」

喜「比奈先生の意見はどうだっていい。目の前の患者を見ろ。比奈先生以外にその人を助けられる人はいません」

私が1人でオペ・・・・？

出来こっない・・でも・・・・やるしかない！！

『比奈先生、もう少しで手が空く。必ず行くから何とか命を繋いで』

A先生が来てくれる・・・・

よし

比「オペ室へ運んでください！！」

やるしかない！！

比「メス・・・開創器下さい・・・」

何とか出血箇所を見つけてペアンで止血する

しかし、下がり続ける血圧

他に出血箇所がある・・・どこだ・・・

比「左・・・脾臓だと思います・・・」

徳「思うって・・・」

比「よく見えません！脾臓の外側を電メスで後腹膜から切り離して確認します」

徳「見えてないのに脾臓イジって大丈夫ですか！？」

比「やるしかありません！！・・電メス」

夏「・・・はい」

ヤバい。手が震える・・・

その時、誰かが私の手を掴む

『よく頑張ったね』

喜「後は替わります」

来てくれた・・・・

音「ぼーっとするな。ここからだ」

比「はい」

喜「A先生どうですか？」

『後腹膜の出血が1番酷いので、恐らく左の腎臓です』

喜「おぉ～さすが！」

その時・・・