音羽先生の彼女 (ページ25)

今日:58 hit、昨日:148 hit、合計:362,141 hit

24 ページ25

喜「大丈夫！あなたならやれますよ」

そう言ってERカーに歩き出す背中に比奈先生は「言いたいことがあるならハッキリ言って欲しい」と言葉を投げるが喜多見チーフは応えずに車に乗り込んだ

病院に戻った後は出動要請がなかったので、それぞれが病院業務に戻り、尚もMERの医局で事務作業をすると言って別れた

脳外科の医局でカルテの整理が終わった頃、尚からメッセージが届いた

”メシ一緒に行こう。終わったら連絡する”

淡々としたメッセージが彼らしくて思わず笑みが零れる

高「やらしい笑顔ね～A先生♡」

『これはこれは世界的に有名なスーパードクターの高輪千晶先生』

高「うわっ嫌味ったらし～www何よ、彼氏から？」

『えっまぁ・・・・』

高「A先生って恋愛とか興味あったんだーって思って♡てっきり患者の脳のことしか頭にないのかと」

『それ、医者を通り越して変態ですから。でも私もびっくりしましたよ～。心臓しか興味ないと思っていた千晶先生がバツ1だなんてwww』

高「言うようになったわね～www」

『そう言えば、何か用事でも？』

高「あ～・・・比奈先生が暗い顔をして帰ってきたんだけど、何か知ってる？」

なるほどね・・・・

『実はさ・・・・』

そう言って今日の出来事を1から説明する

高「なるほどね～」

『研修医だから判断を間違えるのは仕方がない。間違いをフォローする為に私や喜多見チーフがいる。でも、処置する判断をした私に喰ってかかったのはどうかと思ってる。あの子が亡くなっていたら、比奈先生は医者として立ち直れなくなってた』

高「そうね。Aが診断を間違えるなんてないもんね・・・私も明日話してみるよ」

『うん・・・彼女はきっと今回の件で大きく成長できると信じてる。フォローお願いしますね』

高「おっけ！じゃあデート行ってらっしゃい♡」

『あはは・・・行ってきます』

病院の前にあるカフェ。外から見ると、尚はパソコンを開いて作業していた。

『尚』

音「お疲れ様。遅かったな」

『高輪先生に少し捕まっちゃって・・』

それと同時に大きく鳴る私のお腹

音「ﾌｯまずは店行こうか。今日は飲む？」

『うん！明日は朝余裕あるし！』

音「そこまで強いわけじゃないんだから、程々にな」

『はぁい』

カフェのお会計を済ませて駅のほうに向かって歩きだすと、当たり前のように私の手を握ってくれる

大好き・・・・・