音羽先生の彼女 (ページ23)

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『大丈夫ですか？お名前言えます？』

足「足立です・・・」

『足立さんですね。いま足触ったのわかります？』

足「何となく」

何となくか・・・クラッシュ症候群に注意ってところか

『分かりました。すぐ助けますからね』

そして次の人へ行く

その様子を見ていた夏梅さんとミンさん

夏「早い・・・2人とも・・・」

ミン「1人10秒くらいですよ」

そのお陰で全員のトリアージを終える

喜「A先生！そっちは？」

『あそこの足立さん、意識はハッキリしていますがクラッシュ症候群の危険があって赤タグです。チーフは？』

喜「この方、足の他に胸の痛みを訴えています。恐らく・・・」

『左の緊張性気胸ですね』

喜「さっすが！夏梅さんとミンさん、モニターつけて点滴全開にして。比奈先生、胸腔ドレーン下さい。A先生、縫合はあなたのほうが早い。処置が終わったら呼びますので、足立さんの急変しないかの注意と、救助された人の呼吸音聞いて下さい」

『分かりました。頭上の鉄骨が動き始めてます。急いで下さい』

そう言うといつものように「ですね」と返された

ふと比奈先生を見ると胸腔ドレーンのチューブを持ったまま、足がすくんでいるようだった

『貸して。ストレッチャーと蘇生セットの確認お願いします』

そう指示して喜多見チーフにチューブを渡す

喜「A先生！処置終わりました！縫合お願いします」

『はい！』

上で鉄骨のバランスがズレる音がし始めているが、目の前の作業に集中する

縫合の終わりと同時に、比奈先生の「危ない！」という悲鳴が聞こえる

その瞬間、喜多見チーフと千住さんで患者の男の子をずらし、私は夏梅さんとミンさんに引っ張られて間一髪で落下の鉄骨をよけた

『ありがとうございます・・・』

夏「絶対守ろうと思ってましたから」

『やっぱ夏梅さん大好き』

その時、比奈先生が足立さんを救急車で搬送しようとするこが見えた

『待ってください！ちょっと見せて！』

比「え？」

『チアノーゼ・・』

その時、モニターに異常が現れる

足「えっ何？」

『足立さん、足が長いこと挟まれてたから、カリウムっていう物質が体の中に回って具合いが悪くなることがあるの。早く処置すれば大丈夫だから、車の手術室でやっちゃうね』

すると

比「クラッシュ症候群だと判断するのは早いんじゃないでしょうか？早く病院で精密検査を受けたほうが・・」