音羽先生の彼女 (ページ21)

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音羽side

翌朝厚労省に出向いた後、白金大臣に「MER計画を潰したいからしっかり働け」と釘をさされた

その後、東京海浜病院に出勤して喜多見チーフの経歴を眺めていると・・・

喜「みなさーん！これ、自分の名前を書いて下さい！」

喜多見チーフがガムテープ片手に階段を駆け下りてくる

冬「え？」

音「何してるんですか？」

喜「いや～俺のものばっかり置いちゃってるんで、皆さんにも便利に使って貰おうと準備しました！好きなところに名前を書いて下さいね」

そう言って記名用だというガムテープをロッカーに貼り付けて行く

すると

『おはようございまーす♪』

Aが出勤してきた

喜「お、A先生！先生もここに名前書いて下さいね！」

『もしかしてロッカーですか？わぁー♡嬉しいです！休憩の時にいちいち医局まで行かなくて済みますね！』

徳「いやでも、ガムテに手書きってwww MERは都知事直轄の医療組織でしょ！」

冬「まぁまぁ、まだ試験運用で予算がそこまで回らないんでしょう」

夏「よぉーし、じゃあ早い者勝ちねー☆」

ミン「えー、じゃあ私ここにします！」

『あ、私ミンちゃんの隣りがいいっ！』

喜「音羽先生、ここにしますよ」

音「お任せします」

喜「比奈先生、ここでいいですか？」

比「私は医局のほうに荷物を置くので大丈夫です」

冬「え？ここに置いてあったほうが便利ですよ？」

比「たぶんここにはそんなに来ないので。A先生もそうですよね？」

夏「A先生なら意気揚々と荷物とりに行きましたよ」

徳「早かったッスね～」

噂をすればAが両手に荷物を持って入ってきた

徳「いやいや、多くないっスか？何入ってるんですか」

『そう？こっちは脳外科のスクラブの予備と着替え1式、こっちがノートパソコン。そして、1番大事なエネルギー源！』

そう言って紙袋からはスティックコーヒーと個包装のチョコレートやおせんべい

冬「お菓子の4次元ポケットみたいですね～」

『脳外科のオペって細かい作業が多くて、すっごく神経使うから甘い物欲しくなっちゃって。これ、テーブルの上に置いておくので、皆さんも好きな時に勝手に摘んで下さいね！』

ミン「やっぱり比奈先生も置いたほうが便利じゃないですか？」

比「いいんです！皆さんの自由に使ってください」

苛立つ弦巻先生にそっとチョコレートを差し出すA

『比奈先生、勉強熱心なのもいいけどたまには力抜いて。ねっ？』