音羽先生の彼女 (ページ3)

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尚のマンションに来るのは久しぶりだ

『お邪魔しまーす・・・相変わらず綺麗にしてるね』

音羽「そうか？物が少ないだけだろ。シャワー浴びてこいよ」

『じゃあお言葉に甘えて。明日、式典は何時からだっけ？』

音羽「10時。でもその前にカンファレンスと引き継ぎがあるって言ってたろ？」

『・・そうでした。尚も一緒なら安心だなぁ』

音羽「俺は厚労省のほうに行くから式典はでない」

『えぇー！？』

一緒だと思ったのに・・・

ｼｭﾝとしていると私のほっぺを尚の手が包む

顔をあげると目の前に尚の顔と唇に柔らかい感触

音羽「あからさまに顔に出すなよ。用を終えたら直ぐに向かうから」

『///うん。あ、シャワー行ってきます』

次の日

『うーん・・・・・( ﾟдﾟ)ﾊｯ!今何時！？』

時計を見るともうすぐ6時になるところ

珍しく早起きできた。昨日は珍しく早く終わって昔の仲間と話せたことで、激務の中のほっとひと息つける時間を過ごせたからかもしれない

それに加えて、隣で眠る愛しい人にも会えて肌を合わせたのもある

起こさないようにそっとベットから抜け出し、急いで下着と部屋着を着て朝食の準備をする

あとはお茶もというところで彼は起きてきた

『あ、おはよう♡』

音羽「おはよう。珍しいな、先に起きてるなんて」

『ね、自分でもびっくり！ご飯できたから食べよっか』

音羽side

朝起きると、隣で眠っていたはずの彼女がいない

トイレか？と思ったが、キッチンから物音がしたので見に行ってみると、朝食を作っているようだった。

エプロンをつけて手際よく料理をするA

不覚にも、結婚したら・・・なんて想像しながらしばらく彼女の後ろ姿を眺めていた

『あ、おはよう』

俺の視線に気づいたのか、にっこり笑う。
出会って3年近く経つが、未だに彼女の笑顔にドキッとする

音羽「おはよう。珍しいな、先に起きてるなんて」

ドキッとしたのを隠すように話題をそらす

『ね、自分でもびっくり！ご飯できたから食べよっか』

そう言ってテーブルにはご飯と味噌汁、だし巻き玉子と青菜のお浸しなど、日本の朝ごはんの定番が並ぶ

音羽「これ・・・」

短時間でこんなに作ったのか・・・

『あ、パンとか洋食のほうがよかった？』

音羽「いや、短時間でこんなにできるのに驚いた。ありがとう。いただきます」

『やればできる子だもん♡お茶入れるね！』