音羽先生の彼女 (ページ15)

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比奈side

MERメンバーが喜多見チーフの家へ遊びに行ったが、私とA先生は仕事、音羽先生はプライベートな付き合いをしないと病院に残っていた

A先生がまたコンサルに呼ばれて行った時に音羽先生から喜多見チーフの判断が間違っていたと証言して欲しいと頼まれた。

どうしよう・・・・

音「あなたに迷惑はかけないと約束します。循環器外科に専念したいんですよね？」

その言葉で決まった

比「分かりました・・・・」

=審査会当日=

冬「喜多見チーフ、遅れますよ」

喜「すみません、こういう畏まったの苦手で・・」

いよいよ時間がという時に、芝浦署の刑事が女性を連れてやってきた

『警察の方ですか？どうかされました？』

聞けば、警察と一緒にやってきた女性はあの事故を起こしたと言われる植野さんの娘さんとのこと。

そして、あの事故は居眠り運転ではなく、飛び出した子どもを避ける為に起こってしまった事故だったことが明らかになった

じゃあ・・上野さんは悪くないってこと？

それなのに私は・・・

音「気にすることありませんよ。あの場では弦巻先生の判断が正しいと私は思いますよ。それに、喜多見チーフが危険な医療行為をしたことには変わりません。審査会ではそこを批判して頂くだけでけっこうです」

Aside

尚と比奈先生が話す声を偶然聞いてしまった

尚はきっと上司からMERを潰せと言われているのだろう。できればこの審査会で。

恋人だが、職場では病院医師と現場視察の医系技官。それぞれの立場のことを考えると複雑な気持ちだった

音「時間です。行きましょう」

審査会に向かおうとしたが、喜多見チーフは消防庁のモニターを見て、「この現場に向かいます」とガス爆発現場に徳丸くんと2人で出かけてしまった

『音羽先生、どうされますか？』

音「どうもこうも、仕方ありません。我々だけで行きましょう」

=第1回審査会=

久「では喜多見チーフは弦巻先生の制止を振り切って煙の上がるバスの中に飛び込んでいったという訳ですね？」

比「はい・・・・」

久「しかも、トラックの切断作業の横でオペまで始めた。これは由々しき事態ですよ！！」

さっきからこの場を仕切っている尚の上司っぽい人。うん、この人嫌い

久「医師がレスキューより先に踏み込むなんて更なる被害を産みかねない。医師は安全な現場で待機するべきだと思いませんか皆さん」