最強呪術師は嫁に甘い ２

電話の用件は？ ページ27

翌日、硝子先輩にお礼を言って医務室を後にした後、職員室に買い置きのゼリー飲料を取りに向かう。


ガラっと扉を開けた向こうに広がっていた景色は・・・


１年３人が夜蛾学長の前で正座をしてうなだれていた。恵の頭頂部は妙に腫れあがっている



夜「おはよう。もう大丈夫か？」


『あ、はい・・大丈夫です・・学長、これは・・』


夜「硝子から事情をきいた。Aの制止を振り切って、補助監督を置き去りにした上、呪霊の結界内に入って負傷したらしい。特に伏黒は教育的指導(拳骨)をお見舞いした。悟以来だぞ。お前の代わりに説教しておいた」


『あはは・・・ありがとうございます・・・じゃあ彼らはこちらで引き取ります』


そう言って3人連れて部屋を出る


恵「先生・・・」


『学長にしこたま怒られたんでしょ。もう何も言わないよ。ただ、今日は体を休める為に自習ね』



そう言って、自宅へと帰ってベッドに倒れ込む。ふと隣をみてもウザイくらいに絡んで甘やかしてくれる夫は居ない。


『静かだなー・・・』


少し寂しさを感じ、気がついたらスマホを持っていた。


でも、何て言う？今まで用がない限り、私からかけたことはなかった。忙しかったら？特に用件もないのにかけたら迷惑かな？

今までなかったのに、急に声が聞きたいから電話しましたって変じゃないかな？


そんな葛藤をしていると、急にスマホが鳴る。
表示されていたのは


『悟・・・』


何てタイミングだろう・・・電話を待ってたのがバレないように、何コールかしてから出る

『もしもし』


悟「ハニー♡おはよー！僕もうAの声聞けないと無理。A不足がストレスとなって蕁麻疹でそう・・・Aの声聞けたー！」


『・・・あたしも声聞きたかった・・』


悟「(ドキッ//)珍しいね♡何かあった？硝子から聞いたけど、生徒の為に頑張りすぎちゃった？」


『まぁ・・それで少し疲れちゃって・・家帰っても悟いないし、ちょっと寂しかった。電話しようかなって思ったけど、用件もないのに、かけるのはと思って・・・』


悟「Aからの電話だよ？迷惑なわけないじゃん☆むしろかけて。僕はいつでもAを求めてるの♡」


『あははっどんだけなの(笑)でも、なんか少し元気になった。ありがとう・・』


悟「予定より早く帰れそうだよー。帰ったら早く仕事を終わらせた僕を甘やかしてね♡」


『はいはい(笑)』


電話を置くと、さっきまでの疲れが少し軽くなった気がした

指導者は優秀→←怒ってる・・・

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