第36話 ページ38
一郎side
まずAのおばさんに詳しい話を聞く事にする
その上でこれからどうしていくのかが正しいのか一度俺らで話して、その上で今日Aを拓斗さんの所に連れて行ったらどこに帰すか決める
そういう話に落ち着いて俺はまずAからもらったメモに書かれた連絡先に電話をかけてみた
婆「…はい、萬屋山田のお兄さんですかね?」
一「…分かるんですか?
あなたがA君のおばさんですか?」
婆「えぇ、まぁそうですよ
ちゃんと萬屋に着いているみたいですね」
そのおばさんはどうやら遠くからAの事をずっと見張っていたらしく、Aが二郎と一緒に萬屋に辿り着いた所で一度港区に戻っているらしい
もし自分の所に帰る気ならすぐに迎えに行くつもりでもいたらしい
そしてもし帰って来ないなら、Aは本当に拓斗さんの知り合いの俺らと一緒に生きていきたいんだと判断して、俺らにその子をお願いすると自分から連絡するつもりでもいたらしい
タイミング的に俺らの方が早かったから、そのおばさんはAが自分の元に帰る気でいたのかと思ってそういう体で俺に話をしてきた
婆「拓斗さんからは「もし自分が死んだらAが生きたいと願うように生かしてやる手伝いをしてほしい」って頼まれましてね…
でもずっと自分みたいになってほしくないから、堅気の世界で生きてほしいと言っていました
もしA君がその道行きたいなら止めはしないけど、って…」
一「…」
拓斗さん、Aに自分みたいな人生歩ませたくなくて組の人間から子供隠してたのか
そして自分が死んだらAを自由に生かしてやる気だったのか
おばさんと一緒にこれからも生きるならそれはそれで、もしAがその道進むならそれはそれで止める気ではなかったのか
できる事ならなってほしくないとAには言い聞かせていたくせに−−−−
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年6月18日 9時