第14話 ページ16
一郎side
二「兄ちゃん、ただいま!」
二郎が俺の頼んだお使いから帰ってきた
俺はパソコンで次々くる依頼の優先順位をつけていて、二郎の帰りには音でしか気がついていない
一「おー、二郎、おかえり!
俺の言ってたやつ売ってた?」
二「あぁ、売ってたよ!
あとさ兄ちゃん、この子兄ちゃんの知り合いの子供らしくて…」
二郎はそう言うと自分の後ろにいた子供に声をかける
そもそも二郎の後ろに子供がいるなんて俺は全然気が付かなかった
しかもそれだけじゃない
一「−−−−!!」
その子供は、まだ5歳くらいの見た目で、あの人にそっくりだった
一「…二郎、その子は…?」
二「うちに用があるって言ってて、なんか迷子になってたからうちに連れてきた!
なんかお父さんの友達探してるんだって」
その子供はあの人そっくりですごく憂いのある表情をしていて、あの人と違って全然笑っていない
あの人もきっと本当はこういう顔しているはずだったんだろうなって分かるくらいに
見た目も全てあの人に似て、綺麗な銀髪に青い色の目
そして髪型まであの人によく似て男の子にしては長くて年相応に子供っぽい
あの人がそのまま本当に子供になってしまったみたいだ
まだ何も知らないはずなのに、全部を知っているかのようなミステリアスな雰囲気の子供
俺はその子供に恐る恐る声をかける
一「…お前の名前、なんていうのか聞いても良いか?」
子供は俺にこう答えた
『…
ぼくのなまえは、園原A
Aだよ、おにいさん』
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年6月18日 9時