第8話 ページ9
パフェを食べ終え、俺らは膨れた腹を落ち着かせるため少しカフェで休んでから外に出る事にした
一「美味かったな!」
乱「うんっ!
ね、どう?初めてのパフェ、気に入った?」
『…甘ったるかった』
飴村乱数の問いにそう答えると飴村乱数は「あ、そう?」と言い、少し残念そうに笑って水を飲んでいた
一「けどな〜…お前本当気を付けろよ?」
山田一郎は思い出したかのように突然俺にそう話しかけ始めた
『…気を付けるって…何にだよ…?』
一「いや…左馬刻の事だけどさ…」
乱「うん…僕も気を付けた方が良いと思うよ…
…っていうかルークってそもそも記憶無いんだし恋とか愛とかよく分かんないんじゃない?もしかして」
『…あぁ…』
飴村乱数の指摘通り、俺は記憶がない事もあって正直恋とか愛とかは分からない
persosの客の中にはカップルの客や夫婦で来る客もいるが、その2人の関係性や仲の良さの度合いに関しては俺は分からないし、コナーさんにそう言う事を聞いても「そういうのは当事者同士じゃないと分からない事も多いから一概には言えないかな」と言われるため、俺は恋人同士とかそういう関係についてはそういうものと認識するようにしているのだ
乱「ねぇ一郎、ルークにラブコメ系のラノベとか貸してあげれば?
ルークもそれ読んでそういうのがどういうものかちょっと知った方がいいんじゃない?」
『…え』
一「それもそうだな
よし!今度俺の持ってるラノベ全巻貸してやるよ!」
『…何だよ突然…』
乱「で、誰推しか一郎に教えてあげな〜!
一郎喜ぶよっ!」
一「おう!感想聞かせてくれよな!」
2人は何やら勝手に盛り上がり始め、俺を見つめながら楽しそうにそう言い合っていた
俺は正直2人のテンションについていけなかったが、好意を無駄にする気もなかったため
『…あぁ』
それだけ答える事にした
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作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時