検索窓
今日:32 hit、昨日:3 hit、合計:56,333 hit

第48話 ページ49

車はやがて一軒のコンビニの前で止まり、碧棺左馬刻は車を停めると「降りろ」と言ってきた


俺が言われた通りに降りると碧棺左馬刻も車を降り、車の鍵をかけた


『お前も来るのかよ…』


左「悪いか?」


『何か目立つから嫌なんだが…』


左「良いじゃねぇか目立ったって」


正直なところこいつは職業柄と見た目も相まって一緒にいるだけで周りの目を引く


だから一緒にコンビニに入るのは少し嫌なのだが、言っても聞いてもらえそうにないため諦めて俺は碧棺左馬刻と共にコンビニの中へ入った


左「食いたいもん見つけたら教えろ」


『…自分で買うから良い…』


左「買ってやるっつってんだろ」


『良いってば…

お前が買うなら俺は何も食わねぇぞ』


俺がそう言うと碧棺左馬刻は諦めたように「仕方ねぇな」と言ってきたため、俺はコンビニの中を見渡し食べる物を探し始めた


とはいえ普段俺がよく口にするものと言えばサンドイッチくらいしかなく、コンビニを見渡しても何が食べたいかなどほとんど分からないのであったが


と、コンビニを歩いているとある棚に目が留まった


『…エッグタルト…?』


そこには俺の好物であるエッグタルトが置かれており、俺はそれについ目を奪われていた


左「…それにすんのか?」


その様子を見てか、碧棺左馬刻は俺にそう声をかけてきた


『…そうだな…これにする』


俺はそう言ってエッグタルトが入った袋を1つ手に取り、会計のためレジへ向かった


会計を済ませると、碧棺左馬刻は車に戻ると言ったため、俺はコンビニの袋を持って再び車に乗った


左「それ食ったら行くぞ」


碧棺左馬刻にそう言われ、俺は袋の封を開け、中のエッグタルトを口に含みはじめた


『…美味い…』


それを食べ、やはりこれは好きな味だな、なんて思う


その様子を見た碧棺左馬刻は「良かったな」と言って笑っていた


左「食い終わったみてぇだな

じゃ、行くか」


俺がエッグタルトを食べ終えると碧棺左馬刻はそう言って再び車のエンジンを入れ、persosへ俺を送るべく車を運転し始めた

第49話→←第47話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (14 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
55人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユウ | 作成日時:2020年3月17日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。